2023 ろうきん安心社会づくり助成金
2023.10.04
働く人の生活を守り向上させることを目的に創立された長野県労働金庫(長野ろうきん)の名前を冠する本助成金は今年、発足から11年目を迎えました。この助成金の原点は、「ろうきん理念に基づき、社会が抱える様々な課題の克服に向けて、地域で主体的に活動するNPO・ボランティア団体の活動を支援すること」にあります。10年目の節目となった2022年度からは、助成金創設時の想いに立ち返り、市民活動を始めたばかりの団体のスタートアップを支援し、また、小さな市民活動が育っていく支えとなるように、草の根的なNPO・ボランティア団体に広く行き渡る「冠基金」プログラムとして生まれ変わりました。
<2023.12.14 結果発表>
助成先団体を次のとおり決定しました。
助成先団体数 16団体
助成決定総額 1,600,000円
<審査員総評>
- ・一足飛びに大きな構想に着手するのではなく、各団体がそれぞれのゴールに向かうため、着実にステップを踏んでいくことを応援したい。
- ・補助金頼りの体質ではどうしても活動を続けることが難しくなっていく。意義のある活動を継続できるよう、事業に合わせ、今後の収入・予算を検討していってほしい。
- ・全てのチャレンジに敬意を表する一方で、各活動の実態は現場に行かないとわからない面もある。事務局を通じ、取り組み後の活動報告に期待したい。
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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実家の茶の間/池田町 | 親子の体験事業と長期休みの居場所提供 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
共働きやひとり親家庭の子どもたち、一日中誰とも会話しないで過ごす高齢者などの社会背景がある。特に子どもの体験や居場所に関し、農作業の体験をする機会のない親子や夏冬の長期休みに子どもだけで過ごす子どもたち、伝統的な祭りや行事食などを体験しにくい核家族の家庭などにも、豊かな体験や安心できる居場所を提供する必要がある。 | ||
具体的な取り組み | ||
5月と10月には親子で農作業体験を行い、薩摩芋の苗植えと収穫を体験する。夏休みには3日間、子どもたちを対象に高瀬川周辺での学習支援や自然の中での食事作りを行う。9月には「実家の茶の間」玄関で子どもたちがたこ焼きを作りながら、地域の祭りを楽しむ。そして、12月中旬からお正月には「実家の茶の間」でしめ縄作りや餅つき、書初めを行い、親子や地域の人々との交流を深める活動を展開する。 | ||
目指す成果 | ||
農業体験で食への関心を高め、食べ物を作る大変さと楽しさを参加者に知ってもらう。子どもたちに夏休みの居場所を提供し、自然とも触れ合う機会を作り、体験豊かな夏休みにしてもらう。祭りのふるまいで地域の人と触れ合い、伝統行事の雰囲気の中、お祭り食を味わってもらう。冬休みはしめ縄作りの手仕事の面白さ、餅つきの楽しさを体験してもらう。書初めでは書き上げる達成感を得てもらう。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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特定非営利活動法人Oooka森の学び舎/長野市 | 地域と人をいかす大岡ネイチャーマップの制作 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
子どもたちは個々の背景や様々な理由から、自然に触れる経験がない、人とのコミュニケーションがうまくとれない、自分の居場所がない、不登校などといった社会的課題を抱えている。一方、地域では高齢化が進み、地域住民が子どもたちや他者とふれ合う機会も減り、地域の活力が失われている。 | ||
具体的な取り組み | ||
子どもたちに地域を生かした自然体験活動の場を提供するため、地域の自然や伝統・文化など多元的な情報を盛り込んだ「大岡ネイチャーマップ」を作る。マップ制作は、専門家の指導と地域の先達たちの知識を基に、市内外の学生たちも参加し、1泊2日の活動を通じて情報収集を行う。多世代・多拠点の視点で作業を進め、多くの人々が参加できるよう工夫する。 | ||
目指す成果 | ||
ネイチャーマップを使った自然体験活動を通して、子どもたちの自己肯定感や他者とのコミュニケーション能力、好奇心を高め、生き抜く力を培うことを目指す。(ネイチャーマップは地域教育の資料としても提供する。)マップ制作から自然体験活動まで地域の先達たちが関わることで、高齢者の出番を作り、地域をより元気にする。学生は地域参加を機に、関係人口へつながるよう目指す。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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高丘ゆるゴミ拾い部/中野市 | TAKAOKA市場 かんきょう文化祭 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
地球は温暖化や海洋汚染などの環境問題に直面しており、それに対する行動が求められている。また、地域の課題としては、核家族化による世代間交流の減少、文化の継承問題や自然と関わる機会の減少等が挙げられる。加えて、3年間のゴミ拾い活動を通じて、ゴミの不適切な投棄やモラルの低下も問題と感じている。 | ||
具体的な取り組み | ||
令和6年秋頃に中野市西部公民館でイベントを開催する。主な内容として、ゴミ拾い行進、拾ったゴミの写真展示、分別の困難なゴミの廃棄方法紹介、廃材を利用したワークショップ、物々交換のマルシェ、環境問題をテーマにした人間すごろく、使い捨て容器を使わない炊き出し、伝統的な工作遊びなどを行う。 | ||
目指す成果 | ||
高丘地域内外から多くの来場者を呼び込み、拾ったゴミの実態を展示して、活動への理解と地域住民の協力を得ることを目指す。環境問題と解決策をゲーム感覚で楽しく学べる機会を作る。伝統的な遊びを通じて世代間の交流を促進し、ゴミ拾いを通して地域の美化に貢献する。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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ふらっと☆さく/佐久市 | ふらっと☆さく国際交流 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
佐久地域では技能実習生や特定技能労働者などの外国人が増えている。しかし、彼らの日常生活や日本語学習をサポートする体制は十分でなく、トラブルや生活上の支障が生じているケースもある。 | ||
具体的な取り組み | ||
地域の学習塾と連携し、学習指導のノウハウや地域文化の学習を活動に取り入れ、外国人に新しい学びの機会を提供する。 1.日本語交流サロンを月3回開催し、日本語や文化の学びの場を提供する。 2.佐久市岩村田で2月に行われる「初午祭」に合わせ、国際交流イベントを開催する。インドネシアや台湾などの文化を紹介するブースを設け、地域住民との相互交流を図る。 |
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目指す成果 | ||
佐久地域で新たな日本語交流文化を発信し、外国人が困ったときの居場所や相談窓口としての役割も果たす。外国人が佐久地域になじみ、佐久地域に愛着を持ち、安心できる居場所を創出し発信する。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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ゆるやかサッカーリーグ/須坂市 | 地域コミュニティとの繋がり作り | 100,000円 |
課題・背景 | ||
当団体の基本事業である親子サッカー&フットサルは軌道に乗りつつあり、地域との交流も深まりつつあるが、縦と横の繋がりや継続的な交流の実現はまだ不十分である。また、障がいのある子どもたちは特別にサポートしないと参加自体が難しく、バリアフリーな活動の実現にはスタッフ不足という課題もある。 | ||
具体的な取り組み | ||
親子サッカー&フットサルは須坂市民体育館や北部運動広場にて通年で行う。11月には高山村のりんご畑でりんご狩りを開催。各イベントはSNSやチラシで広く周知する。イベントでは交流会を設け、地域住民や様々なコミュニティの方との関わりを深める。さらに、メンバーが気軽に集まる拠点「クリエイティブルーム」を整備し、より多くの人々がつながる仕組みを構築していく。 | ||
目指す成果 | ||
多くの方が参加できるバリアフリーなイベント、他のコミュニティの方とのつながりが作れる機会を提供する。障がいのある子どもたちもイベントに参加できるよう体制を整え、楽しい日常を過ごしてもらう。スポーツや文化を通じて、地域の活性化・持続可能な社会の実現を目指す。多くのコミュニティとつながり、地域社会に貢献する仕組みを作り続ける拠点として、活動を継続していく。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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ヒッポポ食堂/松本市 | 子ども食堂(遊び・学習・食事) | 100,000円 |
課題・背景 | ||
一部の子どもたちが家庭や学校以外の場で食事を共有する喜びを感じる機会が少なく、また学力向上のきっかけや自分の居場所を持てない現状がある。これは家庭の状況や環境に起因しており、この課題を解消するために、子どもたちに食事、学び、交流、遊びの場を提供したい。 | ||
具体的な取り組み | ||
月に一度、神林公民館で子ども食堂を開催し、昼食を提供する。この食堂では、ボランティアの協力により、学習サポートやイベント(工作、縁日、クリスマスパーティー、マジックショーなど)も実施。小さな子ども向けの遊びコーナーも設ける。参加者には地域や企業からの寄付食材を配布。今後は冷蔵・冷凍食材も提供したいため、冷蔵冷凍機能付きのクーラーボックスの購入を検討中。 | ||
目指す成果 | ||
まずは子どもが楽しいと思えること、そして安心できる居場所であることを目指す。交流を通じて子どもや保護者が抱える問題や悩みを少しでも減らし、ひとり一人の課題解決のきっかけをつくる。子どもを中心に保護者、地域の方、ボランティアの方が集まり、地域で子どもを見守るコミュニティづくりと子育ての支援の場にしていく。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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ピアリイ/塩尻市 | 病児、障がい児、医療的ケア児のご家族を支えます。塩尻市のピアサポート団体「ピアリイ」 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
長野県内の病児、障がい児、医療的ケア児を育てる家族は、物理的な支援の不足や心の支えの欠如といった困難を抱えている。令和3年8月のWEBアンケートでは、この問題があらためて明確に示された。当事者家族の心の支えとして、また行政や関連機関と当事者家族とをつなぐ存在として、当事者同士のコミュニティ(ピアサポート)が求められている。 | ||
具体的な取り組み | ||
主要な活動として、月1回のオンラインと対面で「おしゃべり会」を開催し、当事者家族が情報交換や相談ができる場を提供する。対面形式では専門家も参加する。また、リフレッシュのための「ワークショップ」を月1回実施する。さらに、医療的ケア児とその家族の現状を伝える写真展を令和5年12月に塩尻市で開催する。そのほか、信大病院からの依頼に応じ、医療機関への出張講演を行う。これらの取り組みを通じて、当事者家族のサポートと啓発活動を行う。 | ||
目指す成果 | ||
当事者家族が地域内で繋がり、同じ境遇や想いを分かちあい、孤独や不安を少しでも和らげることができる。行政や支援団体がピアサポーターと協働することでよりスムーズに介入し、現状の把握・課題を共有できる。行政、医療、福祉、地域企業の間における連携強化と、そこに支援される側が交わり、あらゆる人々が共に考えながら課題解決へ向かうために、対話を重ね共に課題と向き合い、よりよい地域を創り上げていく。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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特定非営利活動法人もりの学校/飯田市 | 山本地区プログラミング・学習教室と飯田下伊那プログラミング大会 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
今後の社会を生きる上でプログラミング力は必須となり、社会的な要請も高まっている。しかし、地域の有料プログラミング教室は費用が高く、すべての子供たちが参加できるわけではない。また、高学年以降、学校での勉強についていけない子供が増え、親からは学習支援の要望も多い。地域格差や経済格差に関係なく、プログラミングを子どもたちに教え、学習の支援も行い、またそこでの実践方法を地域へ広げたい。 | ||
具体的な取り組み | ||
飯田市の山本公民館で月2回のプログラミング教室と学習支援教室を設ける。スクラッチやmicro:bitを使ったロボットプログラムを教え、上級者にはJavaScriptも指導する。教材として、オリジナルのプログラムや学習支援ソフトを開発し、これらを公開している。さらに地域にこの活動を広める目的で、プログラミング大会を計画する。 | ||
目指す成果 | ||
プログラミング教室への参加者がさらに増えていき、多くの子どもたちがプログラミングに触れられるようにしたい。また、学習支援を継続的に行い、子どもの学習への理解を深めたい。また地域のプログラミング大会を行うことで、プログラムが誰にも楽しくできることを地域に広めていきたい。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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つみきのいえ/箕輪町 | つみきのいえのこども食堂 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
発達障がい者当事者の把握は難しく、福祉・行政の支援が本来対象とすべき人々に十分届かない場合もある。発達障がいを持つ子どもとの接点が少なく、地域の助け合いの環境が十分でない。さらに、保護者は子どもと離れてリフレッシュする機会が不足している。 | ||
具体的な取り組み | ||
毎月第3日曜日の午前中に地区の公民館で、地域の子ども、高齢者、発達障がいのある方などを対象にし、食事提供、学習支援、支援物資の提供といった地域の居場所づくりを行う。学習支援、ボードゲームなど子どもたちとの交流を行い、参加者全員で食事を取る。不定期でマジックショーや腹話術、季節の催し物などのイベントを行い、交流から地域の輪を広げる。 | ||
目指す成果 | ||
取り組みにより地域のコミュニティをつくり、個々の悩みを気軽に話すことができ、必要であれば行政への橋渡しができる環境をつくる。1人でも行きたくなるような居場所とし、また保護者にとっては息抜きの場とする。互いの背景や年齢に関わらず同じ地域に住む者同士が助け合える関係性を築ける居場所を目指し、また福祉に携わりたい方のボランティアを身近にする。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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お気楽カフェ/塩尻市 | お気楽カフェ | 100,000円 |
課題・背景 | ||
子どもの貧困、孤独な子育ての結果としてのネグレクトや虐待、若者の引きこもり、高齢者の孤独など、地域には様々な課題がある。これらの問題に対処する専門機関もあるが、家庭の問題に深く触れることはなかなか難しい。民生委員等の経験を通して、気楽に自由に過ごせる「場」において、ゆるい出会いからつながりを深めていく大切さを実感した。 | ||
具体的な取り組み | ||
毎月一回、地域の公園や公民館を活用して、気軽に立ち寄ることができる居場所を提供している。ここで食事を提供するとともに、食材や支援物品の無料配布も行っている。野外開催では天候に左右されやすいため、大型のテントを用意したい。またおにぎり作りに使う炊飯器や備品保管用の物置を整備し、活動の基盤を強化したい。 | ||
目指す成果 | ||
0歳から高齢者まで誰でも気楽に寄り、自由に過ごすことができる場を大切にする。年齢層の異なる、さまざまな背景の人々が「顔見知り」というゆるいつながりを築き、自然な形で各々の明日への活力につながるようにする。ひとりひとりが自ら問題解決を導く上で「お気楽カフェ」という居場所が支えとなることを目指す。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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メロディコ マカロン/軽井沢町 | そらのしたコンサート 及び ふれあいコンサート | 100,000円 |
課題・背景 | ||
軽井沢町で音楽活動を行う人は多いが、それは主にトップレベルの音楽家や仲間同士の音楽グループであり、地域の子どもたちが身近に音楽に触れる機会は少ない。教育現場では音楽の時間が削られている現状があり、またコロナ禍の影響で音楽離れがさらに進んでいる。 | ||
具体的な取り組み | ||
町内の児童館・小学校・保育所(年間各2回)や福祉施設(随時開催)では「ふれあいコンサート」を、町内外のマルシェでは「そらのしたコンサート」(年に8回)をそれぞれ開催する。ともにピアノとリトミック(音楽手遊び)を交え、毎回子どもたちの参加型のコーナーを設ける。曲目はクラシックだけでなくディズニー・ジブリ・ポップスなど、広く万人受けする演奏を楽しんでもらう。 | ||
目指す成果 | ||
軽井沢町に暮らす子どもたちが幼い頃から身近に音楽に触れ、その楽しさを知る機会を増やす。子どもたちにとって音楽が生活の一部となり、素敵な音があふれるような軽井沢を目指す。さらには、将来一流の音楽家を目指す人材が育つ環境をつくる。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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にじいろじかん~ライフスキルを育む性教育~/軽井沢町 | 生きるための『性』を語る場づくり | 100,000円 |
課題・背景 | ||
「性」に関し学ぶ場が不足していて、地域の保護者・先生・子どもが各々悩みを抱えている。性は恥ずかしいものと捉えられがちであり、正しい知識を得て、対話し、学び・悩みを共有できる場が求められている。嫌な思いをしている子どもの話も複数聞いており、正しい知識や最低限の対応などを周囲の大人が知ることで解決できる事例もある。 | ||
具体的な取り組み | ||
子育てに関わる保護者に向け、性に関するミニ講座と座談会を年2回、軽井沢町内で開催する。参加者には、初めに基本的な正しい知識を伝え、周りとの意見交換を通じて自分流のやり方を見つけてもらう。正しい情報源へのアクセス方法を紹介し、参加者が自ら課題解決できるようサポートする。相談していいことなんだという受援力を高め、困ったときの相談先について考える。 | ||
目指す成果 | ||
年代・発達に応じた包括的な性教育を通じ、正しい知識を持って自分をポジティブにとらえ、同じように相手を尊重する力、また困ったときに受援力を発揮できるような力につなげる。知識のアップデートを通じ、地域内で子どもたちをサポートできる大人が増える。この小さな活動で目に見える成果を伝えるのは難しいものの、学校全体で取り組めるような働きかけを行っていく。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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NPO法人元気お届け隊/千曲市 | NAGANOの食を楽しもう | 100,000円 |
課題・背景 | ||
長野市大岡地域は高齢化に伴う過疎化が著しく、地域を維持していく担い手がいない。空き家や荒廃地が増え続け、人口減少が進み、地域が消滅するリスクが高まっている。水が豊富で土壌が豊かな林業や農業に適した風光明媚な土地柄であるが、地域の認知度が低いために移住や二拠点移住が進まないこととも課題。 | ||
具体的な取り組み | ||
長野市大岡地域の魅力と現状を知ってもらう活動をする。2024年2月中旬、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」にて、田舎暮らしや長野県に興味のある人を対象に食を通したイベントを開催する。大岡地区で育てた農薬不使用の棚田米や、地元産の酒米と湧水を使ったお酒を楽しんでもらい、交流を深めると共に、大岡のプロモーションビデオを流して周知を図る。 | ||
目指す成果 | ||
農産物の継続的な購入者の増加を通じて、地域の関係人口を増やし、また地域住民のやる気につなげる。地域の知名度を上げ、農業・田舎暮らしの体験への参加を促し、最終的には移住や二拠点移住につなげる。これにより、持続可能な地域づくりを目指す。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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特定非営利活動法人カウンセリングみんなの会/飯田市 | ひきこもり支援事業(親の自立、子の自立、新しい視点に立って考えてみよう!) | 100,000円 |
課題・背景 | ||
「8050問題」と呼ばれる、ひきこもりの子どもが50代に達している現状があり、70~80代の高齢の親たちはその関わり方に悩んでいる。特に親子関係や過去の行動が原因であると子どもから攻撃され、多くの親が過去の後悔とともに子どもとの関係に悩んでいることが、当団体のこれまでの活動から見えている。 | ||
具体的な取り組み | ||
アドラー心理学の考え方をベースに、親たちの子どもとの関わり方を再構築する。まず、専門の講師を招き、アドラー心理学を学ぶ。次に、親の会で学んだ内容の振り返りと実際の子どもへの関わりの実践を進める。実践の成果や変化を親同士で共有・検証するモニタリングを行い、効果を確認する。(グループ形式が苦手な親には個別相談室を設け、支援者が1対1で対応する。) | ||
目指す成果 | ||
親たちがこれまでの取り組みに加え、新たにアドラー心理学(過去の原因探しではなく、これから先の目的探しに視点をおく)の視点に立って、子どもに関われるようになる。学習会に参加した親たちが、新しい参加者にその視点を伝えることができる。また、引きこもる子どもをどうしたら良いか思い悩み、どこに相談すれば良いのか迷っている親たちに、当団体の「親の会」の存在を知ってもらう機会にする。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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信州こどもホスピスプロジェクト/松本市 | 生きにくさを感じている若者に命の大切さを伝える「ゆうきの会」開催事業 | 100,000円 |
課題・背景 | ||
長野県内の未成年者の自殺死亡率は全国の中でも高い水準で、重大な課題となっている。溢れる情報の中でその分、生きにくさを感じ自ら命を絶つ若者が少なからず存在する。苦しむ若者の声に耳を傾け、また彼らに命の大切さを伝える取り組みが求められている。 | ||
具体的な取り組み | ||
大学・学校や患者・遺族会などで講義実績のある講師を招き、生きづらさを感じる若者に対し、月1回・年12回の講義を行う。講師の話に耳を傾け、参加者で活発な意見交換や想いを語り合うことで、命の大切さを学び、生きる意味を見出していく。さらにオフ会を定期的に開催して参加者間の交流を深め、他団体とも連携し、より質の高いプログラムとする。 | ||
目指す成果 | ||
生きづらさを感じる若者に命の大切さや生きる意味を感じてもらいたい。「ゆうきの会」への参加を通じ、若者たちが生きる意義を再認識できるような結果を目指す。加えて、この取り組みがマスメディアを通して多くの人々に知られ、学校教育等でも命の大切さに触れる機会が充実していくことを望む。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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JIBUN発旅するラボ運営委員会/長野市 | JIBUN発旅するラボ | 100,000円 |
課題・背景 | ||
高校生の多くが、自らの意思に基づいた進路選択をできていない現状がある。進学する際には偏差値が大学選びの大きな基準となっており、就職する際には、先生や親の意向が大きく影響している。結果としてその選択が長続きしなかったり、モチベーションを失った状態で継続していたりする。自分自身を見失ってしまうと新たな変化に対応できなくなる。 | ||
具体的な取り組み | ||
県内外の高校生に、オンラインや対面で対話の場を提供する。具体的には「オンライン部活」や対面・オンラインの各種イベント、そして「ラーニングジャーニー」を行う。オンライン部活では、異なる背景を持つメンバーとの毎週の対話を通じて、自らの問題意識や考えを深める。対面やオンラインのイベントではさらに考えを深めるための交流を行う。ラーニングジャーニーでは、実際の経営者の生き様を学び、多様な働き方や生き方を知る。 | ||
目指す成果 | ||
進学や就職において、高校生が自らの判断で進路選択できる状態を作る。一人ひとりが自分の人生を生きられる社会を実現する。また、高校生が親や先生以外の人々との繋がりを持ち、視野を広げ、多様な価値観に触れることを目指す。 |
助成対象団体 | 長野県内を活動拠点とした、特定非営利活動法人・ボランティア団体・公益法人・社会福祉法人・学校法人・地縁組織・協働組合などの公共的活動を行う非営利の民間団体(社会貢献活動を行うために、企業等で構成する任意団体も該当します)で、次の①・②のいずれかに当てはまる団体。 ただし、昨年度の本助成及び今年度の「長野ろうきんNPO自動寄付システム助成金」を受けた団体は除きます。 ① 団体設立から5年以内であること ② 前年度の団体の総事業費(活動費)が100万円を超えていないこと |
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助成対象となる活動 | ① 生活・福祉の向上に役立つ活動 ② 地域づくりにつながる活動 ③ 勤労者・高齢者が参加する活動 ④ その他、本制度の目的に沿うと判断される活動 |
助成金額 | 1団体あたり上限10万円(16団体程度を予定) |
助成対象となる使途 | 事業運営費・研修費・改装費・備品購入費(事業の目的に関連する備品)・人件費(事業の遂行に必要な費用)・その他この制度に沿うと判断される使途。 |
助成の対象とならないもの | ① 団体の経常的な運営経費・公共料金・交通費など日常的な経費 ② 継続的事業で、一部助成しても次回からの見通しが立ちにくいもの ③ 高額機器・機材の一部で、助成しても購入できないもの ④ 既に終了した事業やその欠損補填 |
申請方法 | ① 本ページから、申請書(Word形式)および申請書(Excel形式)をダウンロードしてください。 ② 「申請書」と「予算書」の各項目を入力の上、印刷・押印し、原本と電子データの双方を長野県みらい基金松本事務所へ提出してください。【原本送付先】※郵送あるいは持参 〒390-0852 長野県松本市大字島立1020 松本合同庁舎2階 公益財団法人 長野県みらい基金 松本事務所「2023 ろうきん安心社会づくり助成金」係 TEL:0263-50-5535 / FAX:0263-50-6561 【電子データ送信先】※メール添付 ※なお、助成金の申請にあたっては、原則として「長野県みらいベース」へ団体登録(登録料2,000円)が必要です。登録は、募集期間に関わらず随時受け付けています。申請を希望する団体で未登録の場合は、早めに登録手続きを行ってください。団体登録の方法は「長野県みらいベース|NPOの方へ」をご覧ください。 |
審査と結果公表 | 長野県みらい基金に設置されている第三者審査委員会にて、厳正な審査を行います。
選考の主な視点は次のとおりです。 審査結果は応募団体へ郵送またはメールにてお知らせすると共に、「長野県みらいベース」上で発表します。 |
申請受付期間 | 2023年10月4日(水)~2023年10月31日(火)(データ必着) |
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審査結果発表 | 2023年11月下旬(予定) |
助成金交付 | 2023年12月(予定) |
活動実施期間 | 助成決定日から2024年12月31日(火) |
報告書の提出 | 事業終了後直ちに、遅くとも2025年1月31日(金)まで ※活動報告書は、長野県みらいベースのサイト上に公開します。 |
公益財団法人 長野県みらい基金 松本事務所「2023 ろうきん安心社会づくり助成金」係 〒390-0852 長野県松本市島立1020 松本合同庁舎2階 TEL 0263-50-5535 / FAX 0263-50-6561 E-Mail matsumoto@mirai-kikin.or.jp |