令和6年能登半島地震災害支援基金 連合長野・緊急助成(第1期助成)
2024.01.29
令和6年(2024年)1月1日に発生した能登半島地震において被災された方々へ、心からお見舞い申し上げます。
長野県みらい基金では、被災地で求められる緊急対応に加え、被災者の方々のその後の生活再建までを継続的に支援※していくため、令和6年能登半島地震災害支援基金を立ち上げました。
本基金では第1期助成として、日本労働組合連合会長野県連合会(連合長野)及び同長野地域協議会からいただいた御厚志を原資に、冠基金として長野県内の団体が行う能登半島地震災害支援活動に対し、緊急助成を行います。
被災地に対し県内から寄せられた多くの御厚志をNPO・ボランティア団体の支援活動資金へつないでいきます。
※共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」や長野県社協「大規模災害ボランティア活動応援事業補助金」等に加え、被災地に日常が戻るまで、それを支援するボランティア活動への継続的な資金支援が求められています。
<2024.3.1 結果発表>
助成先団体が次のとおり決定しました。
・助成先団体数 12団体
・助成総額 2,000,000円
<審査結果>
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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炊き出し支援チーム HundredHands/長野市 | 緊急食支援 | 172,000円 |
事業概要 | ||
健康管理・栄養管理の食支援を核に、心身の安寧を目的とした支援を実施する。台風19号災害で得た経験を活かし、行政や他団体と連携しつつ、自衛隊や行政の支援が行き届かない被災者に対して、栄養管理に基づく食支援や必要物資の提供を行う。 輪島市門前町・穴水町などで炊き出しで行い、1回あたり300~1,000食程度の食事を提供する。週1で1月10日から2月14日までの間に活動(以降もニーズに応じて継続中)。 被災地の声に耳を傾けながら、在宅避難者や車中泊避難者などのニーズに対応していく。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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須坂龍神会/須坂市 | 重機ボランティア | 172,000円 |
事業概要 | ||
珠洲市において、住宅が倒壊した方を対象に、重機やチェーンソーなどの機械操作や高所や狭隘な場所での活動など、消防職員としての能力を活かし、被災者の困り事への要望に応え、生活再建を支援する。 倒壊家屋の屋根や壁・床を除去し、瓦礫の中から被災者一人ひとりの大切な品(走行可能な自動車、納骨前の骨壺、家族の写真、金庫など)を慎重に救出する。 2月7~9、14~16日の間、食事や睡眠休憩を完全に自己完結で行いつつ、日本笑顔プロジェクトや現地技術系ボランティア(DRT-JAPAN、DEF-TOKYO)、珠洲市災害VC等と連携し、活動する。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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特定非営利活動法人絆JAPAN/原村 | 令和6年能登半島地震災害支援 | 172,000円 |
事業概要 | ||
地震で倒壊した家屋内から貴重品や思い出の品物を捜索・回収し、被災建物のがれき撤去、搬出運搬を行う。 現地被災者グループのボランティアチームと連携し、在宅避難者や避難所の方のニーズを聞き取り、支援物資を手配する。 技術系ボランティア、建築士が被災者と面談し、被災建物応急修理やリフォーム相談を行う。 メンバーを交代で現地に派遣し、2月14日から3月末まで目途に現地で活動する。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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社会福祉法人塩尻市社会福祉協議会/塩尻市 | 能登入浴支援プロジェクト 入浴車応援 | 172,000円 |
事業概要 | ||
能登地域では上下水道の復旧に時間を要するなか、入浴できない状況の高齢者や障がい者等を支援するため、県内の遊休入浴車を被災地に届ける。 1月末に辰野町社協から入浴車を借用し、塩尻市社協でメンテナンス・修理や必要備品の整備を行う。2月以降現地に入浴車を移送する。現地支援団体「災害NGO結」や長野県介護福祉士会の「能登入浴支援プロジェクト」に提供し、合わせて使用方法をレクチャーする。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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レフヒオ ラパス/池田町 | 避難所におけるキッチンカーによる炊き出しと救援物資寄付 | 172,000円 |
事業概要 | ||
避難生活が長期する奥能登地域(輪島市、珠洲市等)の避難所でキッチンカーによる炊き出しを行う。 1月後半から避難所で医療ボランティアを行った代表が現場で感じた被災者の不安や栄養の偏り等を踏まえ、避難所での炊き出しは栄養バランスを考えたうどんやホッと一息できるおやき・肉まん等を計画する。食事を通じて避難者の心を温め、復興へのモチベーションにつなげたい。合わせて、生活必需品の寄付も行う。 3月2~8日には主に七尾市、輪島市での活動を計画する。(以降、連続5日程度の炊き出し支援を定期継続予定。) |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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社会福祉法人山ノ内町社会福祉協議会/山ノ内町 | あったか温泉支援プロジェクト | 171,000円 |
事業概要 | ||
上下水道の復旧を待ち入浴できない状況が続く奥能登地域の被災者に対し、山ノ内の温泉を福祉避難所や仮設風呂に運び、温かいお湯に浸かる機会を提供する。 温泉・運搬タンクは渋温泉旅館組合が無償提供する。介護等を要する高齢者や障がい者の方なども安心して利用できるよう介助ボランティアも同行する。 輪島市門前町において、1月26~27日、2月23~24日に温泉提供を行う。また、2月11日には能登町のNPO法人リエラに簡易浴槽を提供し、入浴支援コーナーを設置する。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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公益社団法人長野県介護福祉士会/長野市 | 奥能登入浴支援プロジェクト | 133,000円 |
事業概要 | ||
奥能登地域(七尾市、輪島市等)において、断水により1か月以上入浴できずにいる介助を要する避難者に対し、入浴の機会を提供する。 災害NGO結(現場ニーズとのマッチング)や塩尻市社福、辰野町社協(入浴車・オペレーター手配)と連携し、現地に入浴車を持ち込み、社会福祉施設や戸別訪問を通じて入浴介助を行う。また現場の求めに応じ、避難所の整備や災害廃棄物の処理等も臨機応変に支援する。 2月1~4、8~11、15~18日の4日×3クールで実施し、前後1日で準備・片付けや移動、中2日で現場支援を行う。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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清水里山整備協議会/安曇野市 | 春蘭の里応援プロジェクト | 171,000円 |
事業概要 | ||
能登町宮地地区にある農家民宿群「春蘭の里」における早期の機能復旧を支援する。 「春蘭の里」内の旧校舎・交流宿泊所こぶしは既に地域住民の避難所、被災地支援者の宿泊場所となっている。地震で崩壊した本部事務所を仮設し、そこを拠点に他の農家民宿群の復旧(建築士安全確認と片付け)を進めることで、奥能登地域全体の災害ボランティアに対する宿泊先を確保する。 長野市災害ボランティア委員会・安曇野市社協等の協力を得て現場に安全確認・片付け要員を派遣し、災害ボランティアの民宿受け入れは能登町社協と連携する。2月下旬から仮設事務所を設置し、3月から順次現場復旧を進める。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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チームうるし/佐久穂町 | 輪島市・被災による家財等の運送支援 | 171,000円 |
事業概要 | ||
輪島市に生活経験のある漆芸従事者から成る「チームうるし」が、域外避難中の輪島塗従事者・漆芸を学ぶ若者ら被災者と現地へ向かい、住居兼工房の家財(江戸時代以降の今では手に入りづらい貴重な道具・材料を含む)を救出する。 重要無形文化財「輪島塗」産地の輪島市は日本の漆芸文化の礎であり、町中に張り巡らされた分業ネットワーク(制作統括の塗師屋、木地、下地、塗り、沈金、蒔絵、下地の糊を作る人、磨く人など10超の専門職種)を通し、一つの漆器が制作される。輪島市漆器商工課、県立輪島漆芸技術研修所、輪島工芸会、輪島漆器商工業共同組合等と連携し、漆芸従事者者の生活再建と「輪島塗」分業体制の復興を支援し、伝統文化継承の断絶を防ぐ。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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親子で息抜きイタリアン/長野市 | 日常を届ける | 171,000円 |
事業概要 | ||
能登町・内灘町等において、野菜を多く取れるようにするなどの配慮をしつつ、炊き出しや物資支援を行う。ありきたりなメニューではなく、イタリアンをベースにバリエーション豊かな食事を朝・昼・晩と提供し、心も体も温まるような支援を行う。 2月1~6日は主に能登町で、2月19、20日は内灘町で炊き出し・物資支援を行う。(以降も月に数日の頻度で継続支援を予定。) 現地に拠点を持つ支援団体(熊本支援チーム・のとルネ・創生ななお)や現地行政と連携し、ニーズを把握して活動する。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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松本市炊き出し隊みらい/松本市 | 被災地炊き出し支援 | 171,000円 |
事業概要 | ||
断水や停電の影響を受けた輪島市七浦、門前町、七尾市中島地区で1月10日から週に1回(1泊2日または2泊3日)、炊き出し支援を行う。 水が出ないところでの洗い物、ごみ等を現地に出さない調理など、自己完結した炊き出し活動とする。笑顔や綺麗な花々を添えながら毎週食事を届けることで、避難所におけるコミュニティ作りにも貢献していく。 現地コーディネートの面でNGOシャンティ国際ボランティア会と連携し、みやこ町災害支援ボランティアとも協力して炊き出しを行う。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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Japan Unite/上田市 | 令和6年能登半島地震災害支援活動 | 152,000円 |
事業概要 | ||
被災者の心に寄り添い、先の見えない不安を軽くし、少しでも元気を与えられるような継続的支援を行う。 1月初旬から珠洲市で現場支援を続けているメンバーから情報を得て、現地では支援物資の配達、炊き出し、温泉足浴と足マッサージ、アロマによるリラックスタイムの提供、コーヒーブレイク、その他必要作業の手伝いなどを行う。 初回は4名程の少人数体制とし、2月20~22日にかけて活動する。道路状況を踏まえた経路検討や中継経由点として災害NGO結の支援を受け、また特殊支援部隊山んへ支援物資を配達する。 |
助成対象団体 | 以下の条件にすべて当てはまる団体 ① 主たる事務所等の所在地が長野県内にある団体 ② NPOやボランティア等、公共的活動を行う民間非営利の団体 (規模や法人格の有無は不問。) ③ 公共的活動応援サイト「長野県みらいベース」の登録要件に合致する団体 (未登録の場合は助成金交付までに登録手続きをお願いします。) |
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助成対象となる活動 | ① 被災地へのボランティア活動 ② 被災地への支援をコーディネートする活動 ③ 被災地で求められる緊急対応や被災者の方々のその後の生活再建のための活動 ④ その他審査会で必要と認められた活動 活用例: |
助成金額 | 1団体あたり最大20万円程度 ※他の助成金との併用も可能です。 全体で10団体程度に助成予定 |
助成対象となる経費 | 本活動に関わる人件費※、旅費交通費、通信運搬費、燃料費、賃借料、保険料、謝金、会議費、広報費、印刷費、消耗品費、雑費、その他審査会で必要と認められた経費のうち、事業実施期間内に発生し、支払われたもの ※人件費は一部認められない場合がありますので事前にご相談ください。 |
助成対象とならない経費 | ① 災害対応に関係なく日常的にかかる、団体の経常的な運営経費 (例:既設事務所の公共料金、職員給与、通勤手当など) ② 事業実施期間外に発生したあるいは支払われた経費 (例:能登半島地震発災前の活動など) ③ 高額機器・機材の一部で助成しても購入できないもの ④ 継続事業で一部助成しても以降の見通しが立ちにくいもの |
選考方法 | 公益財団法人長野県みらい基金が設置する審査会にて、公正かつ敏速な審査を行います。 (選考結果は応募団体へメールあるいは郵送でお知らせします。) 選考の主な視点 |
申請方法 | ① 本ページから、申請書(Word形式)をダウンロードしてください。 ② 各項目を入力の上、印刷・押印し、電子データを長野県みらい基金松本事務所へ提出してください。 ※助成決定後の助成金交付時に押印原本の提出をあらためて依頼します。【電子データ送信先】※メール添付 E-Mail matsumoto@mirai-kikin.or.jp ※なお、助成金の申請にあたっては、原則として「長野県みらいベース」へ団体登録(登録料2,000円)が必要です。登録は、募集期間に関わらず随時受け付けています。申請を希望する団体で未登録の場合は、早めに登録手続きを行ってください。団体登録の方法は「長野県みらいベース|NPOの方へ」をご覧ください。 |
受付期間 | 令和6年(2024年)1月29日(月)~令和6年(2024年)2月20日(火)(データ必着) |
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事業実施期間 | 令和6年能登半島地震の発災日~当面の間 ※助成決定以前の分も遡及して対象経費とすることが可能です。 |
報告書の提出 | 事業終了後2か月以内に活動内容や資金使途等を記載した報告書を提出してください。 (報告には領収書等、支出証拠書類の添付が必要です。必ず保管しておいてください。) |
公益財団法人 長野県みらい基金 松本事務所「能登半島地震災害支援基金」係 〒390-0852 長野県松本市島立1020 松本合同庁舎2階 TEL 0263-50-5535 / FAX 0263-50-6561 E-Mail matsumoto@mirai-kikin.or.jp |