2024 信州eye基金
2024.07.04
当財団では、長野市に在住されていた女性の方からの遺贈寄付を原資に、2021年度に信州eye(アイ)基金を設立しました。
当基金では、遺贈寄付者のご意思に基づき、県内の視覚障がい者の学びや暮らしを応援する非営利の民間団体の活動に助成します。
<2024.9.30 結果発表>
2024年9月30日、2024年度「信州eye基金」の助成先団体を次のとおり決定しました。
助成先団体数 8団体
助成決定総額 5,100,000円
<審査結果>
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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松本盲学校PTA/松本市 | 視覚障がい応援事業 | 850,000円 |
解決したい課題 | ||
① 弱視の児童生徒にとって、通常の机での学習は、教科書やノートなどとの距離や角度を調節できず、前かがみになるなど悪い姿勢で学習に取り組まざるを得ない状況になることが多々ある。 ② 全盲の児童生徒は、データで情報を受け取れば、タブレットの読上げ機能等により情報を得ることができるが、紙ベースの書籍や会議資料などは、晴眼の方に読んでいただかないと情報を得ることができない。 ③ 弱視の児童生徒は、拡大教科書などを用いて読みづらさへのサポートをしているが、一般の図書や新聞、書類などの文字や写真はルーペなどを用いて読みたい個所を拡大しないと読み取ることができない。 ④ 弱視の児童生徒は、日々の教室での学習では様々な支援機器の活用によって、見えにくさのサポートを受けることができるが、図書館で調べ物をしたい時や手渡された資料をその場で確認したい時などをはじめ、日常生活の場面で不便さを感じることが多々ある。 ⑤ 視覚に障害を持つ児童生徒がいずれ社会に出ていった際、晴眼者の間でも広く知られている検定資格を有していることは、今後の社会生活を送る際の大きな助けになると思われる。しかし、経済的な負担を理由に資格取得に対して後ろ向きになる家庭もある。 ⑥ 視覚障害を持つ児童生徒にとって、体を動かす活動に対しては常に怪我のリスクが付きまとう。様々な制約の中で体を動かす児童生徒にとって、クラブ活動は運動の機会を確保するための大切な活動といえるが、休日の練習や大会遠征などの経済的負担から、入会をためらう家庭もある。 ⑦ 盲学校の児童生徒のみならず、職員にとっても点字の知識習得は必須の事項といえる。だが、一冊の本を点訳するためにはその何倍もの量の専用用紙が必要となり、その経済的負担のために点訳作業をあきらめてしまうことがある。 |
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事業の内容 | ||
① 日々の教室での学習において活用する。 ② 教科書や新聞などの情報を読み取る学習の際に活用したい。特に理療科などの専門用語が多用される場面での有意義な活用が期待できる。 ③ 小さな文字を読み取る学習場面、理科や図工などで対象物を拡大したい時などで活用する。 ④ 日頃の学習場面で音声の読上げのみならず、時間を計りたいとき、余暇でラジオを聴いたり音楽を聴いたりしたい時などに活用する。 ⑤ 年間を通して補助を実施する。 ⑥ 中学部、高等部普通科、理療科の生徒たちが、8月のフロアバレーボールの全国大会(東京都)、10月のサウンドテーブルテニス北信越大会(富山)の参加に際して補助を実施する。 ⑦ 日々の学習や新任職員対象の研修、保護者対象の点字学習会で活用する。 |
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達成したい成果 | ||
① 3段階の角度調整機能や、体重をかけても動かないためのストッパーがついているため、書籍や資料に応じて自然な姿勢のまま対象物を視野に近づけることができるようになる。日々の学習を負担なく取り組められるようにしたい。 ② 最新のAIを用いたことで、書籍や書類などの情報を正確に読み取ることができるようになる。全盲の児童生徒が、晴眼の児童生徒と同じように知りたい情報を正しく得られるようにしたい。 ③ 最新のフルHDカメラで読み取ることによって、文字や写真だけでなく、理科で観察する対象物なども高精細に映し出すことができるようになる。また、C型アームのため、新聞紙や大きな書籍などを開く際にも十分なスペースを確保することができるようになる。弱視の児童生徒のさらなる学習の充実につなげたい。 ④ OCR機能を使った活字文書の読上げ機能を使うことで、知りたい場所で気軽に情報を得ることができるようになる。また、タイマー機能やカラーリーダー、ポッドキャストやラジオなどの多彩な機能も有効に活用していくことで、将来の生活自立にもつなげていきたい。 ⑤ 経済的負担を理由にあきらめることなく、積極的に資格取得を目指す児童生徒の増加につなげていきたい。 ⑥ ⑤と同様に、積極的にクラブ活動に参加し、体を動かすことが好きになったり他校の児童生徒との交流を楽しんだりすることのできる児童生徒を増やしていきたい。 ⑦ 盲学校の児童生徒が点字を通して様々な情報を得られるようになるとともに、盲学校の職員が点字への知見を深めるための機会にもしていただきたい。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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長野盲学校PTA/長野市 | 学びの充実プロジェクト | 754,000円 |
解決したい課題 | ||
① 理療科の授業では電気温灸器の実習を行っている。学校の治療器は経年劣化し、古い機器で重量もあるために、外部の診療実習に持ち出して頻繁に活用することが難しい状況にある。 ② 視覚障がいのある児童生徒(弱視)が授業で置き型ルーペを使用しているが、実物を見て決める場合には年に1回の支援機器展で来校する東京の業者が用意した品物を手にとって購入を決めている場合が多い。その機会を逃すと、学校にある倍率のものしか体験はできない。 ③ 視力から見ることを経験していない児童生徒がいる。 ④ 理科の学習では触察を大切に考えている。既存の触察教材の経年劣化し、破損個所や紛失箇所があり、触察を行いにくい状態が続いている。 ⑦ 点字学習に欠かせないパーキンスブレイラーは修理等で既存のものを使用してきているが、近年、修理人材の不足により修理にかなりの時間を要する。常に使える必要台数がそろっていない。 ⑧ 近年、知的障がいを併せもつ児童生徒が増加している。言葉の発出が困難がある児童生徒にとってコミュニケーションツールが必要である。 ⑨ 視覚障害のある児童生徒が社会に出ていく際、晴眼者にも広く知られる検定資格を有することは大きな助けになる。経済的背景から費用を理由に、資格取得をためらう家庭もある。 ⑩ 視覚障害のある児童生徒がスポーツと始めとする学校の活動で身体を動かす際、その特有の背景から普通校とは異なる怪我等のリスクがある。スポーツ振興会の活動保険は小・中学部では公費負担となるが、高等部、専攻科では自己負担となるため、経済的状況等を理由に入会をためらう家庭もある。 |
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事業の内容 | ||
学習環境の充実(高額な学習備品の整備) ① 理療科の進路啓発活動(外部での治療体験) ② 弱視の児童生徒 特に新規購入や買い替えを考えている場合 ③ 網膜投影で映像を見る体験ができそうな児童生徒に対して (高額な機器であるため、学校で使用してみて有効だと分かれば、各在住の市町村へ福祉機器としての申請を依頼することも検討したい) ④ 小学部・中普部の理科授業 ⑤ ④と同様 ⑥ ④と同様 ⑦ 全児童生徒(点字学習用) ⑧ 言葉によるコミュニケーションが難しい児童生徒 ⑨ 資格取得への一部補助(漢字検定、英語検定、数学検定、理療科模擬試験等)資 ⑩ スポーツ振興センター掛金補助(県より補助のない高等部以降の生徒対象) |
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達成したい成果 | ||
① 理療科において外部患者の治療に活用できる機材を整備して、臨床的な実習を充実させることで、さまざまな治療法や機器の使用方法を習得できるようにしたい。 ② 倍率変動ができる置き型ルーペの購入により、見えやすさを体験することができ、購入の手助けとなる。 ③ 視力に影響されない網膜投影を気軽に利用できる手持ち型の視覚支援機器があることで、遠近あらゆるものの見えにくさをなくし、日常をよりよいものにすることができる。 ④ 動物の観察模型を購入し、実際の大きさや形態、その様子を触って理解できる環境をつくる。 ⑦ 点字学習に欠かせないパーキンスブレイラーの数が増えることで、点字学習の際にクラス内で順番を待たずに一斉に使うことができる。 ⑧ 言葉の発出に困難がある児童生徒が、伝えたいことをボタンを選んで表現することが可能になる。 ⑨ 家庭の負担に気兼ねせず、資格取得に前向きになれる児童生徒を増やす。 ⑩ 視覚障害のある児童生徒がスポーツ等で思い切り身体を動かせるよう、すべての家庭にスポーツ振興会の活動保険へ入ってもらう。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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特定非営利活動法人わっこ自立福祉会/上田市 | 同行援護従事者養成研修 | 646,000円 |
解決したい課題 | ||
介護保険サービスの改正において、障害者への支援事業に対する報酬が削減された、特に視覚障害者に対する同行援護はサービスは市町村での事業のため事業報酬が安く、サービスを行えば赤字になるために同行援護を含む障害を有する方達へ対応出来る事業所が減少している。 上田市においては視覚障害者に対する事業者が2つの事業所しか対応していない状況と共に専門分野である同行援護従業者に緊急時に対応する事業者が減少している。このために、自由に外出や社会参加が出来づらい視覚障害者が多数出ている。 現在、同行援護従亊者の高齢化が進んで、次代を担う資格取得者の養成が急務である。上記に併せて、現在、障害者支援に従事している従業者だけでは視覚障害者に対する絶対数が不足しているために同行援護従業者養成研修を行い資格取得者を増やす必要がある。同行援護従業者養成研修を開催し視覚障がい者に対する専門知識を勉強し視覚障害者が自由に外出を出来るようにして行く。同行援護従業者養成研修を指定されている事業者として、次代を担う同行援護従業者を養成することは責務であると考える。 |
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事業の内容 | ||
上田市内の福祉分野での就職を目指す高校生・大学生及び視覚障害者に対する支援を検討している一般の方を対象に上田市内にて講座を開催する。 同行援護従業者養成研修のカリキュラムに乗っ取っり、資格を取得する。 令和7年度に改定されるカリキュラムに対応した内容の講義を行う。 視覚障害当事者が講師やアシスタントを行うことで、より実践的な講義となるようなプログラムとする。 講師陣は、専門分野である社会福祉士・看護師等を迎えて各講義を行い、講義に集中出来るように資格取得者等でのサポート体制も整える。 資格取得を目的とする受講生だけではなく、視覚障がい者に対する理解と活動に賛同する方たちのスポット参加も可能とする。 高校生・大学生は受講料を免除し、基金により受講料をまかなう、一般の社会人については一部負担をしていただく(教材費及び受講に必要である経費)会場やオンラインでのスポット参加も歓迎する。(資格取得目的外のため参加費は無料) |
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達成したい成果 | ||
資格取得者が増えることで、視覚障がい者当事者の社会参加の幅が広がる、また緊急時の対応において事業者も対応しやすくなる。 同行援護を利用して視覚障害者本人が社会に出ることにより視覚障害者だけでなく広く障害者への認知度が広がり、障害者も社会の一員であることを社会が認識して行く要因となる。 同行援護従業者養成研修を受講し資格を得ることで、視覚障害当事者がより安全で安心な外出が可能になる。 学生や転職等で今後、障害者福祉に携わろうと考えている場合、同行援護資格所持はアピールポイントになる。 同行援護従業者養成研修を終了した方たちでネットワークを構築し、視覚障害者が緊急で外出したいときに事業者だけに頼らずに資格を有した方たちでのボランティア活動として視覚当事者が安心安全に外出できるようにしてゆくシステムが出来るようになる。 令和五年度同行援護従業者養成研修に参加できなかった高校生・大学生から講座開催の希望がある。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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信州ファンドレイジングチーム/塩尻市 | コード化点字ブロックを活用したAI音声案内サービス (JR広丘駅構内および周辺での実証実験) |
538,000円 |
解決したい課題 | ||
視覚障害者の移動支援のためにほとんどの歩道には点字ブロックが設置されています。 この点字ブロックには「誘導ブロック」と「警告ブロック」の二種類があります。 警告ブロックは注意喚起のブロックでその先に何かがあることを示しています。例えば横断歩道や交差点であったり信号であったりしますがその内容まではわかりません。当事者の慣れている場所であれば当事者自身の記憶で判断できますが、初めての場所で判断することは困難です。 当事者の困りごととして代表的なものは 「今自分のいる位置を把握するため常に緊張を強いられる」 「何らかの理由で自分の進むべき方角を見失った時など回復が非常に困難となる」 |
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事業の内容 | ||
コード化点字ブロックはまだ実証実験の段階でありますが、体験者からは高い評価を得て設置を希望する声が多くあります。ただ要望の多い駅への設置が進んでいません。実験のため一日だけの仮の設置例はいくつかありますが、ある程度の期間常設した取り組みが必要と考えます。 そこで今回JR篠ノ井線広丘駅構内およびその周辺に一定の期間設置し視覚障害者だけでなく健常者にも利用体験してもらいその効果を検証することができれば普及のはずみになると考えています。 |
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達成したい成果 | ||
コード化点字ブロックが設置されていればそれを読み取ることで自分で解決できます。これにより精神的ストレスが大幅に緩和でき単独での外出が容易になります。 現在全国のいくつかの地点で実証実験中ですが、鉄道の駅での例は少ないのです。 そこで今回JR篠ノ井線広丘駅構内での実証実験に取り組む事を計画しています。 すべての駅に設置できれば視覚障害者が1人で外出し、旅行などを楽しむことも容易になりQOLの向上に資することになると考えています。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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点訳ボランティア ブライユ丸子/上田市 | 点訳活動に必要な機材(パソコン)及び点訳用ソフトの整備による視覚障害者への的確な情報の迅速な提供に資する為。 | 293,000円 |
解決したい課題 | ||
1.旧式パソコン(2008年~2010年頃導入、WinXP対応)の使用による機器、ソフト故障リスクの回避と点訳作業時間の低減と視覚障害者への的確な情報提供の迅速化。 2.旧式点訳ソフト(2009年頃導入Win95対応)の使用による誤点訳状況の改善による視覚障害者への点訳情報読み取りの負担の軽減。 3.同一点訳ソフトの使用による点訳者のデータの共有の利便性の向上と視覚障害者への的確なデータの提供。 |
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事業の内容 | ||
1.上田市発行の広報誌「広報うえだ」の点字印刷、発送(毎月発行、年12回) 2.上田市社会福祉協議会発行の広報誌「社協うえだ」の点訳、点字印刷、発送(隔月偶数月発行、年6回) 3.上田市丸子地域自治センター発行広報誌「丸子地域自治センターだより」の点訳、点字印刷、発送(3か月に1回発行、年4回) 4.丸子地域施設入居者の食事献立表の点訳、点字印刷、発送(月3回発行、年36回) 5.公共交通機関(北陸新幹線、しなの鉄道、上田電鉄別所線、千曲バス鹿教湯線)時刻表の点訳、点字印刷、発行(年1回、改正の都度) 6.市内丸子地域小学校の点字教室への出張講義(年1回、1講義2日間程度) |
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達成したい成果 | ||
1.新規導入パソコン及び点訳ソフトによる操作性に統一と点訳処理作業時間の改善による点訳作業者の負担軽減と視覚障害者への的確な情報の提供。 2.最新点訳ソフトによる点訳作業効率の向上、誤変換の軽減、点訳作業者同士の点訳データの共有性の向上、効率化。 3.旧式パソコン、ソフトの使用による機器故障障害、ソフトのダウンによる点訳作業時間の大幅なロスの解消。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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飯田市点訳ボランティアの会/飯田市 | 点訳ボランティア | 162,000円 |
解決したい課題 | ||
現在4台のPCと3台の点字プリンターを使い活動をしています。 その内1台のPCが15年以上前に購入したもので、WindowsXPのため. 最新の点訳ソフトや点図ソフトがインストールできない状態です。 会員は最新のソフトで、点訳作業をしているため、修正作業等が、そのPCではできません。又、会員が作業したものを、そのPCを通してプリントアウトすることもできません。 |
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事業の内容 | ||
・PC、点訳ソフト、プリンター接続の見積りを依頼 ・助成決定後発注 ・PCが購入できたら、最新ソフトのインストール、点字プリンターとの接続などの作業を行う (日幸電気さんに依頼予定) |
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達成したい成果 | ||
新しいPCで点訳ソフト点図ソフトがインストールされれば、会員が作業したデータが円滑に活用でき、プリンターにも直接接続できるようになるので、点訳作業が迅速に進み、当事者に出版物を渡せるようになります。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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長野県ハーネスの会/長野市 | 「長野県ハーネスの会」ホームページリニューアル事業 | 421,000円 |
解決したい課題 | ||
盲導犬と共に町に出ると、未だに犬に話しかけたり無断で写真を撮られたりすることが多い。また、レストランやホテルなどの入店拒否は日常茶飯事の状況である。当会は盲導犬ユーザーの会だが、盲導犬関係のホームページ(以下HP)は、盲導犬訓練所のHPが殆どで、盲導犬ユーザーの会独自のHPは全国的に見ても少ない。現在の当会のHPは無料の広告満載のものでアピール度が低い。HP作成をプロにお願いすることで、盲導犬について社会全体の理解を深め、また同行援護従事者の減少により外出機会が減っている当事者の「盲導犬を持つ機会」に繋げられるような、わかりやすいHP作成を目指したい。 | ||
事業の内容 | ||
当会のHPを検索する人の対象を3つのカテゴリーに分ける。 A:盲導犬を持てる人・これから盲導犬を持とうと思う人・現在ユーザーだが他のユーザーとの関わりを持ちたい人・ユーザーで、更に仲間を増やしたい、自身の経験を広めたい人 B:「ハーネスの会」について何も知らない人・何かボランティアをしたい人 C:盲導犬について何も知らない人・全く知らないが、色々知りたい人(学校関係者、会社、店舗など) このカテゴリーに対して、どういった情報を伝えるか内容を精査していく。そして、検索キーワードにひっかかるためにどんな言葉をちりばめればよいかをプロの目線で選択し、ページを構成してもらう。 また、視覚障害者にとって見やすいHPの条件、「必要な情報へすぐにアクセスでき、スクリーンリーダーが《すべての情報》を読み上げてくれること。そしてその読み上げられた情報が整理整頓されていること」を満たすような構成も考えてもらう。 |
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達成したい成果 | ||
・社会参加のため、自由に外出したいと考える当事者が「盲導犬を持ちたい」と思った時にどういった手順をふめば持てるようになるのか、また現在盲導犬ユーザーはどのように盲導犬との生活をしているのかなどの疑問を解決し、盲導犬を持つことに繋げたい。 ・盲導犬が「誕生・盲導犬としての訓練・ユーザーとの共同訓練」等を経て、盲導犬として活動していること、仕事中の盲導犬との接し方、盲導犬とユーザーは常に一緒にいることなど、盲導犬への理解を深めたい。また、当会の活動を知ってもらうことで、盲導犬を応援したい・盲導犬のことをもっと知りたい・一緒に活動したいと考える人を増やし、ユーザーが盲導犬と共にどこにでも行ける社会にしたい。 ・「身体障害者補助犬法」が正しく理解され、ユーザーと盲導犬がいつでもどこでも気兼ねなく居られることができる社会になる。減少しつつある盲導犬ユーザーが増え、視覚障害者が自由に外出し、社会参加の機会が増す。「長野県ハーネスの会」の認知度があがり、会員が増えることでさらに盲導犬への理解が深まる。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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あづみ野音声パソコン教室/安曇野市 | パソコン及び音声ソフトの購入 | 467,000円 |
解決したい課題 | ||
現在使用中のノートパソコンが古くなり、 作動が不安定な状況になってきている。 最新版の音声認識ソフト (高知システム開発のPCトーカーシリーズ)の導入も必要に迫られている状態に直面している。 これら機器及びソフトを最新のものとして、 快適な情報習得環境を整備できればよいと考えている。 |
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事業の内容 | ||
・月2回開催の定例会の場で、最新機器とソフトを使用し視覚障がい者の皆さんに体験習得をしてもらう。 ・何が困っているのか、何をしたいのかがわからないので、 丁寧に話を聞きながら対応に勤める。 ・サポート側も、 視覚障がい者の皆さんの進み具合を確認しながら一緒に学びながら、 疑問や要望に応えられるようにしてゆく。 |
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達成したい成果 | ||
・視覚障がい者は情報障がい者と言われている、印刷されたものは読みにくい、 中途失明した場合点字を取得するのも困難である、 現在はパソコンを駆使し該当する機関へアクセスできれば情報を取得する事が可能になりつつある、 メール操作も含め、生活が豊かになることは当事者にも大きな利益をもたらす。 当事者も、支援者も最新の機器及びソフトの操作に慣れる時間が必要である。 ・バージョンアップしたソフトでも、操作が違ってくるのでサポートする側にも機器とソフトを使いこなす環境整備が必要である。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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まるっとみんなで準備室/軽井沢町 | まるっとみんなで映画祭2025 in KARUIZAWA(仮) | 377,000円 |
解決したい課題 | ||
◉軽井沢で周辺化される視覚障害当事者の存在 ◉視覚障害当事者の文化芸術鑑賞機会の少なさ ◉共生社会実現への機運が高まる軽井沢町 |
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事業の内容 | ||
◉視覚障害当事者やその支援者に届くような情報発信 ◉視覚障害当事者が映画を鑑賞するためのアクセシビリティの付与 |
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達成したい成果 | ||
◉障害当事者の映画の鑑賞機会をつくりたい ◉障害当事者・健常者にとって他者を知る機会とする |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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音色くらぶ/松本市 | 若い世代を巻き込め!視覚障害者共生ノーマライゼーション地域社会づくり | 592,000円 |
解決したい課題 | ||
・当事者がどのように困っているのか(当事者を取り巻く環境と現実) 当会は令和4年にeye基金に応募し中信地区を中心に同行援護従業者養成研修と理解促進交流会を開催し好評を得て終了した。 昨年度は基金利用で東信の団体が養成研修を開催され、当会は独自資金にて研修会を開催するとともに長野県ではじめての養成研修の視覚障害当事者講師を誕生させ、講師としての登壇もして実績を重ねました。 こうした活動をしていたことと東信で開催されたこともあり、北信や南信の方々から同様に同行援護者の不足の窮状を訴え、増員を強く要望する声が以前以上に届き始めました。 当会の活動の大きな目標が2028年長野国体との全国障害者スポーツ大会の開催地である松本市を地元で支えてゆこうというものです。 本年11月3・4日日曜・月曜日に、第20回全国視覚障害者卓球大会が松本市波田体育館にて、全国都道府県から選抜された選手72名が来訪参加して全国大会が開催されることが決まりました。 リンク これは国体の試金石となる大会と捉えるも、すでにキャパシティーを大幅に超えている同行援護介護事業の現状に大会の長野県の事務局を務める共催団体(長野STTクラブ)も様々な難問と戦っている状況です。 皆さんの報告から山間部の町村などでは同行援護従業者が不在なところもあると聞き及んでいるのが現状です(全県の各市町村の詳しい状況は行政の報告を待つばかりです)。 |
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事業の内容 | ||
① 全県の希望者が参加できる同行援護従業者養成研修の開催。 ② 一般健常者と障がい者が交流をしながら、知識の共有をおこなえる講師による講演会の開催。 |
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達成したい成果 | ||
全県の希望者を対象とした同行援護従業者養成研修を開催し、視覚障害者が住みやすい共生ノーマライゼーション地域社会づくり長野県づくりを実現する。 同行援護従業者が不足が叫ばれているが、地域性に関係なく全県各地で同様に有資格者人材が不足しており、地域を問わず研修を受ける機会を設け登録事業所も増えるような環境作りに協力しながら、地域の方々に視覚障害に対する知識を共有できる啓発活動を実施する。 |
助成対象団体 | 長野県内を活動拠点とした、特定非営利事業法人・ボランティア団体・公益法人・社会福祉法人・学校法人・地縁組織・協同組合などの公共的事業を行う非営利の民間団体(社会貢献活動を行うために、企業等で構成する任意団体も該当します)。なお、コース別の要件については次のとおりとします。
(A) 「学びたいを応援」:県内の視覚障がいを有する児童・生徒の学習支援に資する活動 (B) 「暮らしを応援」:県内の視覚障がいを有する者への全般的な支援に資する活動 |
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助成対象となる活動 | (A) 県内の視覚障がいを有する児童・生徒の学習支援に資する次の活動 ① 大学等進学奨学金 ② 特別支援教育就学奨励費の国庫補助対象のうち、限度額を超過した費用への補助 ③ 幅広い学びに対する支援(漢検・英検等将来に活かせる資格取得等) ④ その他、県内の視覚障がいを有する児童・生徒の学習支援に資する活動 (B) 県内の視覚障がいを有する者への全般的な支援に資する次の活動 |
助成金額及び採択団体数 | (A) 県内の視覚障がいを有する児童・生徒の学習支援に資する活動 1団体あたり上限85万円(採択予定数:2~4団体程度) (B) 県内の視覚障がいを有する者への全般的な支援に資する活動 ※本助成の申請に際して自己資金の計上は必須ではありませんが、計上いただくことは可能です。(例:助成金85万円+自己資金15万円=総事業費100万円) |
助成対象となる経費(対象経費) | 活動に直接必要な費用、学費等、研修費、改装費、備品購入費(活動の目的に関連する備品)、人件費(活動の実施に必要な範囲に限る)、その他この制度に沿うと判断される使途。 |
助成の対象とならない経費(対象外経費) | ① 団体の経常的な運営経費・公共料金・交通費など日常的な経費 ② 継続的事業で、一部助成しても次回からの見通しが立ちにくいもの ③ 高額機器・機材の一部で、助成しても購入できないもの ④ 既に終了した事業やその欠損補填 ⑤ 事業実施期間外に支出した経費※ ⑥ その他事業を実施する上で適当でないと認められる経費 |
申請方法 | ① 当ページから次の様式をダウンロードしてください。 ・「助成申請書(様式1)」(Microsoft Word形式) ・「事業計画書(様式2)」(Microsoft Word形式) ・「収支予算書(様式3)」(Microsoft Excel形式) ② 上記様式3点の各項目を入力の上、印刷・押印し、電子データを長野県みらい基金松本事務所へ提出してください。(電子データはファイル形式を変えず編集可能な状態のものと、押印済みのPDFデータの双方を送付してください。) 電子データでの提出が難しい場合、以下まで郵送あるいはご持参ください。 【提出先】8月8日(木)必着 なお、本助成金の申請にあたっては、「長野県みらいベース」への団体登録(有料2,000円)が必要です。登録は随時受け付けていますので、未登録の団体は申請に合わせて登録手続きを行ってください。団体登録の方法は、こちらをご覧ください。 |
審査方法及び助成金の支払い | ・事務局による申請要件・資格確認後、第三者審査委員会にて審査します。審査結果は、長野県みらいベース上で公開するとともに、申請団体宛てに通知します。 ・助成金は、採択後に助成金申請書(様式4)により概算払いにて支払います。事業終了後に精算の手続きを行いますが、助成金に残額がある場合にはご返還いただきます。 |
選考の主な視点 | (1) 事業の公益性 目的、ターゲットが明確になっているか。また、それらが当助成の趣旨に合致しているか。 (2) 必要性 (3) 実現可能性 (4) 団体等の適格性 |
事業報告及び精算 | (1) 原則として、事業終了後1ヶ月以内又は令和7年(2025年)10月10日(金)のいずれか早い期日までに、事業報告書(様式5)及び収支報告書(様式6)を提出してください。報告書は、個人情報を除き、公共的活動応援サイト「長野県みらいベース」上で公開します。
(2) 収支報告書(様式6)を提出いただく際には、領収書等、実際に経費を支払ったことが確認できる証拠書類(写し)を併せて提出いただきます。 (3) 経費支出の軽微な変更(目安として各予算科目20%程度の増減)は認められますが、それを超える変更が生じる際は、支出前に必ずご相談ください。(活動報告・精算時に対象経費として認められない場合があります。) (4) 事業報告書等の審査の結果、当該助成金を他の目的・用途に使用したことが判明した場合等には、交付の決定の全部又は一部を取り消す場合があります。 |
受付期間 | 2024年7月4日(木)~ 2024年8月8日(木)必着 |
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審査結果発表 | 2024年9月下旬ごろ |
助成金交付 | 2024年9月下旬~10月中旬 |
事業実施期間 | 助成決定日から2025年9月30日(火)まで※ |
報告様式の提出 | 事業終了後1ヶ月以内、遅くとも2025年10月10日(金)まで |
助成額の精算 | 助成金に残額がある場合には、ご返還いただきます。 |
※助成決定日前日までに発生した費用は原則、対象経費として認められません。 区分(A)「学びたいを応援」の事業に限り、申請時の事前相談にて特別な事情が認められる場合は、令和6年4月1日から助成決定日前日までの間に発生した費用を対象経費に含めた申請(事前着手)を行うことができます。 |
本助成事業は、2022年度から複数年度での実施を予定しています。募集は各年度で行いますが、同一の団体・事業でも、事前相談の上、継続申請が可能です。 (ただし、年度ごとに本助成の対象事業を変更する場合がありますのでご承知おきください。) |
お問い合わせ・お申し込みは 公益財団法人 長野県みらい基金 松本事務所 〒390-0852 長野県松本市島立1020 松本合同庁舎2階 TEL 0263-50-5535 / FAX 0263-50-6561 E-Mail matsumoto@mirai-kikin.or.jp |