2024年度 ろうきん安心社会づくり助成金
2024.10.04
働く人の生活を守り向上させることを目的に創立された長野県労働金庫(長野ろうきん)の名前を冠する本助成金は今年、発足から12年目を迎えました。この助成金の原点は、「ろうきん理念に基づき、社会が抱える様々な課題の克服に向けて、地域で主体的に活動するNPO・ボランティア団体の活動を支援すること」にあります。
2024年度は、活動団体への継続的な支援を目的として、助成を行います。
<2024.12.16>
2023年12月16日、助成先団体を次のとおり決定しました。
助成先団体数 4団体
助成決定総額 800,000円
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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ヒッポポ食堂/松本市 | 子ども食堂 | 200,000円 |
課題・背景 | ||
回を重ねるごとに少しずつ参加者が増加し、今では親子合わせて1回60名程参加しています。会場の都合上、子どもの安全からも参加をお断りする場合もあります。子どもたちが安全に過ごすためにボランティアの確保が必須となっております。今は常時15名程度のボランティアが参加してくれていますが、学生も多くボランティアの方に交通費を捻出することも必要と考えます。また、フードパントリーを行っているため保護者の参加も増加しておりますが、物価高騰のあおりを受け寄付や中間支援団体からの物資が減少傾向にあります。財源を確保し安定的に物資を配布することが重要と考えます。 子どもたちが楽しみにしているイベントでも、費用や工作の材料費の捻出が課題です。 |
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実施する取り組み | ||
月に1回 神林公民館で開催する子ども食堂に参加する子どもやその保護者に対し、安心して楽しく過ごせる居場所と食事の提供。希望する子どもには学習支援を行う。 また、寄付などによる食材、生活物資などの子育て支援。 地域住民のサークルや大学生とのイベントを企画し、子どもたちが色々な体験、多世代の人たちと関わる経験ができる場を設ける。他、季節に応じたイベントや工作をする。 |
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目指す成果 | ||
設立当初より子どもが楽しいと思えること、安心できる居場所であることを目指しています。 そして、交流を通じて子どもや保護者が抱える問題や悩みを少しでも減らし解決のきっかけになれば良いと思います。また、子どもが集まる場に保護者、地域の方、ボランティアの方が集まることで、地域で子どもを見まもるコミュニティづくりと子育て支援の場にしたいです。 また、物価高騰により家計を圧迫し食材や生活用品の購入も躊躇してしまう昨今、少しでも多くの物資を配布することで、子育て支援になれば良いと思います。 開催している中で、楽しく食事をして苦手な食材も励まし合いながらチャレンジしている子どもの姿を見ていると、バランスのとれた食事を提供し共食することの大切さを実感しています。 その他の要素として、学生ボランティアによる学習支援によって、家庭に事情による学力格差を少しでも減らせることができれば良いと考えています。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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特定非営利活動法人ハングリー8/安曇野市 | 子育て支援事業 | 200,000円 |
課題・背景 | ||
安曇野市で昨今、徐々に保育園に入れずにいる待機児童が減少傾向にあり、現時点で認可保育園を増やす計画が策定されていない。託児所を開所し3年経過するも、安曇野市の職員からは来年度からの家庭的保育施設(認可保育園)への移行は難しく、今後も白紙の状態が続く事が伝えられた。その中で、安曇野市における待機児童問題への課題は軽減しているが、それでも0ではない為、安曇野市又は他市町村にとっても認可外保育所の必要性を伝えられ、一旦は閉所も考えていたが、継続して利用している児童、必要としている親御さんがいる事を含め、来年度も託児所を継続していく方針を固めた。だが、今年度は思っていた以上に認可外託児所を必要とする利用児童が少なく推移したため、5月~毎月5万円程の赤字で推移、現在は最低限、保育基準を満たせる職員配置となっており常勤を配置しにくい状況がある。だが、現在の課題として、日々、利用児童数に変動があるが(必要時に必要な時間だけ利用する一時預かりがある)特に1歳に満たない年齢(0歳児)の希望があった場合、保育士基準が満たせない事が多くお断りせざるを得ない状況があり改善が必要となっている。また、6か月~12か月の児童が増えることより、安全性を保つためベビーセンサーの導入も必要である。 | ||
実施する取り組み | ||
保育士または看護師1人に対して0歳児は3人までとされている。現在、0歳児の月極が2名の為、一時利用で預かれる人数はあと一人であるが、短時間でも利用希望に合わせた時間で働ける有資格者のボランティア、もしくは臨時職員を募り、10月に入り問い合わせが多くなっている0歳児が利用しやすい環境や職員配置に繋げたい。具体的には保育士体制を毎日1.5~2人から、必要時につき2~2.5人に増やし、0歳児の月極保育、一時預かりの希望になるべく応えられるようにしていく。また、0歳の児童のお昼寝時の安全を確保するため、ベビーセンサーを導入し人員が最小限だとしてもより安心に過ごせる状況を作る。 | ||
目指す成果 | ||
保育士基準を厳守しながら、0歳児の希望があった際は、受け入れられる日数を増やしたり、時間帯をなるべく制限せずに利用して頂く事で、待機児童(特に最近は松本市からの問い合わせが多い)を持つ親御さんが安心して預けられるようになる。具体的な数字としては、託児所として0歳児4名~6名までに増やして、一日に預かれる日数を月7日~10日に、一日に4時間は預かれるような日を10日以上作れるようにしていきたい。また、他の年齢の児童がいる中でもベビーセンサーを使用することで、より安全が保たれる中で過ごせている。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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信州こどもホスピスプロジェクト/松本市 | 重い病気と闘っているこどもと家族のための、お出掛け支援事業 | 200,000円 |
課題・背景 | ||
重い病気により、体の自由が奪われたこどもと家族だけで外出することが難しくなってくると、外出を諦めてしまい、お出掛けを通じた大切な家族の思い出作りの機会を失っている家族が多くいます。看護師や介護スタッフのサポートを受けることが出来る環境のもと、家族一緒にお出掛けした思い出は、病気に向きあっているこどもと普段我慢を強いられているきょうだいにとって、今後の人生を生きる為の心の支えになります。将来的に、病児とそのご家族のお出掛けに関わる支援の輪が広がっていくとことを望みます。 | ||
実施する取り組み | ||
信州大学付属病院小児科から紹介頂いた病児とそのご家族を、看護師と介護スタッフ同行・医療機関のバックアップ体制のもと、1泊2日で東京ディズニーランドへお出掛けする支援を行います。既に、お出かけ支援を待っている病児が待っている状態で、本助成に採択されたら、さっそく実行していきます。また、長い間思い出が残るように、お出掛けの様子や写真を冊子にまとめた「お出掛け思い出BOOK」を作成してプレゼントします。 | ||
目指す成果 | ||
本事業を通じて、重い病気や障害を抱える18歳未満のこどもが家族一緒にお出掛けすることが当たり前の世の中になることで、より多くの当該こどものQOLが向上し、また、生きる喜びや生き甲斐を感じることが出来る社会となること目指します。 更には、社会全体でバリアフリー化が促進されるなど、病気や障害で生きにくさを感じているこどもを社会全体で受け入れてくれる未来を希望します。 |
団体名/所在地 | 事業名 | 助成決定額 |
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つみきのいえ/箕輪町 | つみきのいえのこども食堂 | 200,000円 |
課題・背景 | ||
障がいのある子ども、小さい子どもを持つ親御さんにとって落ち着きのない子どもを親の目だけで守ることには限界があり、また周囲に迷惑をかけるのではないかという心理的負担も大きいと感じます。ボランティアスタッフの中にはそういった子どもたちの対応に慣れている者も多いため、子どもたちにとっては学校以外の交流、親御さんにとっては息抜きの場所になれるよう活動し、こども食堂として支援ができればと考えています。 | ||
実施する取り組み | ||
食事提供、イベント開催、支援物資の提供を行う。 通常開催では月1回、第三日曜日に集まりボランティアによる食事提供、イベント開催を行う。イベントについては有志により行う。会場スタッフは設営をし、子どもの受け入れを行う。調理スタッフは11時30分までに調理を終え、配膳が行えるようにする。13時までにすべての片付けを終え解散とする。 年2回の野外イベントでは外遊びの他、乗馬や馬のふれあい体験などができる催しを企画する。 |
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目指す成果 | ||
地域とのつながりが希薄になりやすい核家族や高齢者に向け、気軽に来ていただけるような居場所として持続的に活動していきたいと考えています。また先述したNPO法人とのこども食堂開催が好評であったため、交流を年2回に増やし参加していただく方にも繋がりを提供していくことで様々な団体の存在を知っていただける機会になればと思っています。 |
助成対象団体 | 長野県内を活動拠点とした、特定非営利活動法人・ボランティア団体・公益法人・社会福祉法人・学校法人・地縁組織・協同組合などの公共的活動を行う団体(社会貢献活動を行うために、企業等で構成する任意団体も該当します)で、過去に安心社会づくり助成金を受けた団体。(助成決定後、助成金の交付に当たっては、団体名義の口座が必要ですのでご留意ください。) |
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助成対象となる活動 | ① 生活・福祉の向上に役立つ活動 ② 地域づくりにつながる活動 ③ 勤労者・高齢者が参加する活動 ④ その他、本制度の目的に沿うと判断される活動 |
助成金額 | 1団体あたり上限20万円(4団体程度を予定) |
助成対象となる使途 | 事業運営費・研修費・改装費・備品購入費(事業の目的に関連する備品)・人件費(事業の遂行に必要な費用)・その他この制度に沿うと判断される使途。 |
助成の対象とならないもの | ① 団体の経常的な運営経費・公共料金・交通費など日常的な経費 ② 継続的事業で、一部助成しても次回からの見通しが立ちにくいもの ③ 高額機器・機材の一部で、助成しても購入できないもの ④ 既に終了した事業やその欠損補填 |
申請方法 | ① 本ページから、申請書(Word形式)および予算書(Excel形式)をダウンロードしてください。 ② 「申請書」と「予算書」の各項目を入力の上、印刷・押印し、電子データを長野県みらい基金松本事務所へ提出してください。(電子データはファイル形式を変えず編集可能な状態のものと、押印済みのPDFデータの双方を送付してください。) ※電子データでの提出が難しい場合、以下まで郵送あるいはご持参ください。 【提出先】 なお、助成金の申請にあたっては、原則として「長野県みらいベース」へ団体登録(登録料2,000円)が必要です。登録は、募集期間に関わらず随時受け付けています。申請を希望する団体で未登録の場合は、お早めに登録手続きを行ってください。団体登録の方法は、こちらをご覧ください。 |
審査と結果公表 |
長野県みらい基金に設置されている第三者審査委員会にて、厳正な審査を行います。 選考の主な視点は次のとおりです。 審査結果は応募団体へメールにてお知らせすると共に、「長野県みらいベース」上で発表します。 |
申請受付期間 | 2024年10月4日(金)~2024年10月31日(木)※必着 |
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審査結果発表 | 2024年12月(予定) |
助成金交付 | 2024年12月下旬(予定) |
活動実施期間 | 助成決定日~2025年12月31日(水) |
報告書の提出 | 事業終了後1ヶ月以内、遅くとも2026年1月31日(土)まで ※活動報告書は、長野県みらいベースのサイト上に公開します。 |
公益財団法人 長野県みらい基金 松本事務所「2024年度 ろうきん安心社会づくり助成金」係 〒390-0852 長野県松本市島立1020 松本合同庁舎2階 TEL 0263-50-5535 / FAX 0263-50-6561 E-Mail matsumoto@mirai-kikin.or.jp |