こんな団体です
社会の枠組み(学校、福祉、医療等)の中で生きづらさを感じる人のオルタナティブスクール。感性が高く、好奇心に従って学ぼうとする子どもの育ちを止めてしまうのは、「こうすべき」「これはダメ」といった大人の固定観念。信州親子塾は、そこにいる大人が固定観念を外し、自己否定を感じてきた子どもが安心して自分を出せる環境を作ってきました。福祉も医療も合わず、これまで誰にもわかってもらえないと感じてきた子どもたちが、ありのままの自分で居られる時間と空間で自分を知り、過去を紐解きながら自分の軸を再構築し、好奇心とワクワクに沿った新たな学びを始めています。また、子どもだけでなく、親も共に理解と学びを進めるため変化が速く起こります。また、在籍校とは支援会議により情報を共有、ほぼ全ての在籍校と連携することで公教育を再選択する子どももいます。
こんな特色ある学びを行っています
全受容される環境の中で、一人一人がそれぞれの好奇心に沿って活動。失敗はなく、自分で決めることを大事して新たな気づきと学びを得て成長していきます。ここでは怒りや悲しみといったネガティブな感情や動けない状態も「根っこをはる時間」として重要な時間。落ちたり上がったりすることを否定せずに自分を受け入れ、自分と一致する感覚をもとに自己信頼が再構築できてくると、外の世界・未知の世界に目が向き始め、安心できる環境の仲間とともにそれを体験したいと強く願うようになります。自然の中での体験活動には、自分の壁を越えるチャンスや知らない世界がたくさんあり、やりたいと思うタイミングで実現することで、どんどん殻を破ってチャレンジを始めるようになります。信州の豊かな自然あふれるフィールドは主体的な学びの原動力となっています。
これから予定する具体的な取り組み内容
昨年度の本事業にて新拠点「まなびや」を契約することができたおかげで、9月から本格的にまなびやが稼働し始めました。子どもたちで新拠点の掃除や片付けをしたまなびやでBBQと宿泊。寄付でいただいた大量の布団のおかげで合宿もできるようになりましたが、押入れに収まりきらずに物置が必要となり、森の活動をしてきた子どもたちから「自分達で作ってみたい」という意見が出てきました。早速ネットで検索して作りたいイメージの物置を見つけ、物置建築のための合宿をする計画まで子どもたちの中で上がってきて、このタイミングで物置の建築をすることは、子どもの「やりたい」意欲を活かした新たな挑戦になること、保管場所が分散している物品が保管できるようになるといったメリットから、「木製物置キットを購入して自分たちで物置を作るための合宿をする!」という計画に至りました。
・雪がなくなるタイミング(4月頃)に木製物置キットを購入して子ども達の手で一から作り上げ、
・冬用布団類(シェアハウス押入に収納)、BBQセット・ターフ・ビニールプール(事務所にて保管)、餅つきの杵・臼・かまど・せいろ(理事宅倉庫にて保管)、アイスホッケー体験用の防具やシューズ等のチーム分(松本市理事宅倉庫にて保管)を全てまなびやの物置に収納する予定です。
応援よろしくお願いします
今の公教育に合わないことで学校外の学びを選んだ場合、団体にも家庭にも公的な支援はほとんどなくその利用料は家庭負担となります。
そんな状況の中、不登校を経験した子どもの育ちの過程において自分のエネルギーを取り戻してきた時、クリエイティブな体験や社会体験をどんどん求めるようになり、野外活動や創作活動など費用のかかるプロジェクトが立ち上がります。
これまでも、自分たちでも募金活動や寄付集めをしたり、理事が助成金に申請したりするなど、できるだけ速やかに実現できる努力をしてきました。今回も自分ごととして主体的にまなびやを片付け、掃除をし、使いやすいように部屋を作り上げてきた子どもたち。その中で出てきた物置建築の計画が、さらに自分を超える体験として実現できるよう、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。