こんな団体です
社会の枠組み(学校、福祉、医療等)に合わない不登校の子どもが増え続けています。極めて敏感で、同調圧力や大人の言動など環境の影響を強く受けてしまうHSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)。その数は社会全体の2割、不登校や発達障害の割合と一致しており、多くは医療や療育に繋げられます。しかし、病気でも障害でもないHSCは、支援の臭いや服薬等に対し強烈な違和感を覚えるため、自分の生きる場所はないと感じてきました。信州親子塾は、HSCに代表される学校や社会で傷つき自己肯定感の下がった子ども達が、自分を癒し、本来の自分を取り戻すための安心安全な場所を作ってきました。素の自分でいられる時間・空間・人が保障される中、自分の軸を再構築しながら好奇心に沿った学びへと移行します。親も共に学ぶこと、在籍学校と連携することで、社会から分断されることなく選択肢が広がり、学校復帰や進学など公教育を再選択する子どもも出ています。
こんな特色ある学びを行っています
社会の枠組みにない場所、それは大人の良い悪いの判断なく全受容される環境。その中で一人一人の自由と責任のもとワクワクに沿った選択をしています。失敗や間違いはなく自分で決めたことを体験するのみ。そこから新たな気づきを得て学びにしていく過程を見守ります。ネガティブな感情や落ち込む感覚も「根っこをはる時間」として重要で、落ちたり上がったりしながら本来の自分ではないものを外し、自分と一致する感覚を大切にしながら自己信頼を構築します。その次の段階として、外の世界や未知の世界に目が向き始め、安心できる仲間とともに未知を体験したいと強く願うようになるため、行事が自分の壁を越える機会となります。「やりたい」をできるだけ速やかに実現することは、自分の殻を破って湧き出る好奇心や探究心をもとにした主体的な学びに繋がっています。対人恐怖が嘘のように消え、自己肯定感を取り戻し、自分に責任を持つ態度へと変容しています。
これから予定する具体的な取り組み内容
信州親子塾で自分に起きていたことを正しく理解し自分を癒すことができると、子どもたちは本来持つ知的好奇心をもとに探究の学びへと向かいます。現在学齢期の子どもたちが急増して40名となり、今ある場所では手狭で住み分けも困難になってきました。探究のための集中できる場「まなびや」開設のための物件を探していたところ、近くに良い物件を見つけました。入会したばかりの子どもたちも今後、自己理解(リハビリ)から探究の学びにシフトしていきます。行き来できる距離で、人数に合った広さがあり、リハビリ部門「しごとや」と探究部門「まなびや」がゆるくつながりながら、自分に合った学びを選べるようになります。ただこの物件は大幅な改修工事が必要な上、月々の家賃も私たちの団体的には高額で、すぐには1日を通して活用できる状態ではありません。本年度内には工事を終え、落ち着いて過ごせる環境が用意できるよう私どもも頑張っているところです。
応援よろしくお願いします
今を生きようとする子どもらの学びを阻害するのは、他でもない大人の「こうあるべき」といった大人の固定観念。子どもの命を守るためにはそれを外した環境を作る必要がありました。信州親子塾はこれまでの世の中にない場所で、そのニーズは急速に高まっています。でも公的支援はなく運営資金はほぼ家族会費で、行政からの支援は年間で50万円。全てを賄えるはずがない中で新たな場所が早急に必要になるなど、人が増えれば増えるほどに運営は苦しくなるのが現状です。昨年、皆様からのご寄付により、子どもたちの意欲をもとに「やりたい」を速やかに実現、希望者全員が経済的な理由で諦めることなく行事に参加できたことで、多くの子が仲間と共に確実に自立に向かう姿があります。今後も全ての子どもが学びを諦めることのないよう、募金や寄付を集めながら理解者を募り、この場を維持し続けるための努力を団体として続けていきます。ご支援をお願いいたします。