こんな団体です
今から9年前の2013年に、私は森のようちえんと出会いました。それまで、子育てに関する知識も特になく、ごく一般的な子育てをしていた私は、森のようちえんと出会ったことにより、子育てに対する考え方も、自分自身の生き方も大きく変わっていきました。
その後、様々なご縁があり、2015年に当時住んでいた小笠原諸島で森のようちえんを開園し、本格的な森のようちえん活動をスタートさせました。
2019年に白馬村に家族で移住をし、理想の子育て環境を整えるため、2園目となる森のようちえん山の子らーら(親子クラスのみ)を開園します。
その後、3~5歳児の毎日預かり型保育を行うため、資格取得のために短大に通うなどの準備を始め、ようやく今年度から受け入れを開始しました。
森のようちえんをやっていく中で、卒園時には入学することをとても楽しみに目をキラキラと輝かせていた子どもたちが、学校という場に合わずに苦しみ、ありのままの自分を隠し、傷ついている姿に何度も出会ってきました。
さらに、小学生の我が子が不登校になるという、私にとってはとても大きな出来事がありました。
誰ひとり取り残されることなく、すべての人が、ありのままの自分を認められ、安心して暮らすことができる場所、さらに、そこでの安心感を基に、輝き学び続けられる場所、そのような場があったら良いのにと考えるようになりました。
考えれば考えるほど、それはまさに私が大好きな森のようちえんというコミュニティであり、私にできることがあるのかもしれないと思うようになりました。
そして、不登校の子を持つ親御さんたちとのご縁もあり、2023年9月の小・中学部となるフリースクールを開校しました。
こんな特色ある学びを行っています
誰ひとり取り残さない社会を実現するため、主体性・自分ごと・自分らしさを大切にし、問題が起きた時にはその都度子どもたち自身が対話を通して解決していけるようサポートしています。
昨年度はその他に以下の4点を主に行いました。
・「身辺の自立」「自律」を視覚的支援も行い丁寧にサポート
・遊びと生活の経験値を上げる
・学びに向かう意欲を高めるための環境整備
・やってみたいを支える
子どもたち一人ひとりが幸せに生きていけるような学びの場を作っています。
さらに、この地域を大切にしていきたいと感じられるよう、地域の方々に協力して頂き、畑仕事や森づくり、環境教育なども取り入れています。
2年目からは、「暮らし」と「表現」という2つの軸を新たに取り入れ、共に学び合っています。
これから予定する具体的な取り組み内容
①昨年のスタッフ研修で、いのちの仕組みの暮らし研究家である四井真治さんから沢山のことを学びました。その学びを生かし、まずは、子どもたちと、たい肥小屋を建てます。その小屋でたい肥を作り、たい肥の上で鶏と羊の飼育を行う予定です。
鶏は、孵卵器を使い、孵化するところから見守ります。孵化の瞬間に立ち会うため、宿泊を希望する子がいるかもしれません。または、ICT機器を駆使し、自宅で見守る子がいるかもしれません。ひよこの誕生だけでなく、その時の子ども一人ひとりの気持ちに出会えることがとても楽しみです。
②今年度から園舎を借りることができました。しかし、長い間空き家になっていたので、今はまだ使用することができず、仮の園舎で活動をしています。子どもたちが安心して過ごせる場にするためには大きく改修する必要があります。大掃除をした後、壁紙を張替え、木の香りを感じられる空間にするため、畳をフローリングに変える予定です。日中はスクール生たちの拠点となり、夕方はこども食堂を開くことができるような、居心地の良い空間を、子どもたちと共に作りあげます。
③園庭は、子どもたちが食べられる果物の木を植えるための整備をします。杉が沢山生えているので、数本切り倒し、親子参加で、園庭で使用する椅子を作ります。また、冒険遊び場を開催し、地域の子どもたちとの交流の場を作ります。遊び場の遊具などは、子どもたちのアイディアで作っていきます。
学校という場で、勉強というものに一種のトラウマのような強い抵抗感を持ってしまった子どもたちは、自信を無くしてしまっていることも少なくありません。
しかし、ありのままの自分を認めてもらえる安心安全の場で、仲間と共に、自分の好きなこと、やってみたいことを体現していくことで、自信を取り戻し、苦手なことにもどんどん挑戦する姿を何度も見せてくれています。
応援よろしくお願いします
すべての子どもたちが、社会の無理解によって傷つけられることなく、ただ毎日楽しくキラキラと輝いて生きていてもらいたいと願っています。
不登校やフリースクールと聞くと、子どもたちの元気の無い姿を想像するかもしれません。しかし、山生に通っている子どもたちは全員とても楽しそうに暮らしています。ありのままの自分を認めてもらえる環境の中で、何かをやりたいという意欲、つまり、目の輝きさえ失われなければ、子どもたちは将来大きく羽ばたいていくことができると考えています。
特別に尖ったことをやりたいわけではありません。一人の母として、地域の人として、子どもたちに関わる専門家として、すべての子どもたちの幸せを願っている、ただそれだけです。
子どもたちに、今日が楽しい!未来は明るい!と思ってもらえるよう、私も日々学び続けますので、どうぞ応援よろしくお願いします!