こんな事業です
田んぼは日本人の原風景の一つであり、食、生物、環境保全と多様な役割を持っている。一方、都市化、宅地化による田んぼの減少、農業の機械化は子ども達から田んぼでの作業、動物及び生き物と触れ合う機会の減少を招き、子ども達の作業体験、自然体験活動の欠如が「生きる力」の減退と言う大きな問題となっている。
そこで、我々は、子どもたちが楽しく体験的に学ぶ場の提供が大切であると考えた。特に、学校では、なかなか実践できないものとして、更に、子ども達が楽しみながら文化、歴史に触れ、自然、動物に触れ合いながら、家族団らんの中で様々な学び、気づきにつながる事業が必要である。
よって、我々は上記の問題意識から田んぼをフィールドとした活動として、子どもたちに馬耕体験を提供することとした。
今後は、国立あずみの公園等と連携し、長野県下に馬耕体験ができる拠点のネットワーク化をはかり、県内外の子どもが体験できる環境づくりをはかって行きたいとも考えている。
これを実現します
我々は、馬耕体験プロジェクトを通して、以下のことを実現します。
1.子どもたちが実際に馬耕を体験できる場を提供します。
2.子どもたちが馬・ポニー等と触れ合え、乗馬体験ができる場を提供します。
3.子どもたちが馬・ポニーに餌やり体験ができる場を提供します。
4.参加者にトン汁を提供し、食事をしながら憩える家族団らんの場を提供します。
5.参加者に馬耕の歴史についてお話をします。
6.参加者に馬耕の犂の歴史についてお話をします。
7.参加者に自然、田んぼ等に関する啓発活動をします。
8.長野県内に馬耕のネットワークを形成します。
9.馬耕を通して、県外の子どもと長野県の子どもの交流を図ります。
10.馬耕を通して、地域間交流を図ります。
具体的な取組み内容は?
日時 2019年4月27日(土) 9時30分~12時30分
場所 松本市和田酪農団地上の田んぼ
内容 馬耕体験、乗馬体験、餌やり体験、トン汁提供等
主催:運営 松本大学人間健康学部中島ゼミ・馬耕体験プロジェクト実行委員会
後援 松本市、松本市教育委員会、生坂村教育委員会、松本大学同窓会等
協賛 小林愛馬会、(株)チクマスキ、(株)柳澤林業、(有)宮坂印刷、松本大学、その他協賛各社
運営 松本大学人間健康学部中島ゼミ、廣田ゼミ、小林愛馬会、堀米十日会・そば会
団体からのメッセージ
田んぼと言う日本の原風景の中で、自然を感じ、馬耕体験、乗馬体験、餌やり体験を通して動物(馬・ポニー)と触れ合おう。そして、田んぼのあぜ道に腰を下ろして家族で輪になってトン汁を食べよう。青空の下、思い切り体を動かした後で、春の風を感じながら家族で食べるトン汁は、いつも以上に美味しいに違いない。そこには、子どもの充実感と笑顔があり、感じた思いが自然と言葉となって出てくる。親御さんは、子どもの真剣な取り組みに喜び、自らもしたことのない馬耕体験をした子どもを見て喜び、子どもの成長を感じる。そして、貴重な、そして楽しい体験を終えて帰ってきた子どものあふれる言葉に笑顔で相槌をうち、受容する父と母。子どもの頃の思い出、自分の体験を語り、笑い声がこだまする。おじいちゃん、おばあちゃんは、昔の様子を語り、自然の恵み、命の尊さについて語る。年寄りの体験と経験に裏打ちされた言葉は重く、そして、優しく心に子どもの心に沁み込んでゆく。子どもは、ともに行動し、寄り添い、話を聞いてくれる父母をより一層好きになる。そして、おじいちゃん、おばあちゃんを敬うようになる。子どもの顔はさわやかさと笑顔で満ち溢れている。
応援よろしくお願いします!
子どもには、さまざまな体験が必要です。子どもには、命とのふれあいが大切です。子どもには自然の中で思い切り体を動かすことが必要です。子どもには、大人のサポートが必要です。命に触れ、土に触れ、人に触れることによって、子どもは心を成長させます。素晴らしい体験、人との触れ合いは、子どもの心と身体を成長させます。子どもは地域の宝です。家庭では出来ない教育、学校ではなかなかできない教育を地域の大人が自分が持てる力と知恵とちょっとしたズクを出し合うことによって、子どもたちにかけがいのない体験を提供することができます。
子どもの未来のために、地域の未来のために、日本の未来のために、そして地球の未来のために、まず自分ができることを実行したいと思います。
地域の方々、多くの皆さまのご理解とご協力を得て蒔かれた種は、いつしか芽を出し、時とともに大きく成長することでしょう。そして、自らの体験と先人の知恵を基に自ら考え、より豊かな個々人の生活と安らぐ地域を育て、緑に覆われた大地とおいしい空気と水をいつまでも享受できる環境を守り育ててくれることを期待したいと思います。