こんな事業です
家庭環境等の事情による学習の遅れという課題を抱える子どもたちは少なくありません。ITサポート銀のかささぎでは、児童養護施設や子ども児童養護施設、子ども食堂での無料ICT学習支援食堂等でタブレットPCを利用したICTによる無料学習支援を行っています。現在、多くの子どもたちが必要としてくれているのに対し、訪問可能な回数や時間・使用機材に限界が生じています。あなたのご寄付は学習コーディネーターや学生ボランティアの派遣費や中古タブレット購入費・支援先の増加につながります。「できた」という成功体験は、必ず子どもにとって次のステップにつながります。
これを実現します
現在、かささぎの学習支援は、児童養護施設2か所、子ども食堂3か所、昨年度は年間のべ709人の子どもたちが学習しています。しかし、施設での支援回数が月2回で全員の子どもが学習できない時があります。他の施設からの要請も多く、今年度の目標は施設10か所 延べ年間1000人の子どもたちに学習するチャンスを増やしたいと思います。
<目標>
長野市の児童養護施設3か所、子ども食堂4か所で月2回/年20回の学習支援活動を行う。また、学習支援を行うボランティアを20名募集、育成します。
現在東京にいる当団体の学生ボランティアと遠隔地からの学習支援を実施、検証し、遠隔通信を使った学習支援を構築し、当事業をICT遠隔通信モデル事業とし、他地域への広がりを目標とします。
当事業の実施によって、下記の効果が期待されます。
1、子どもたちの学習する意欲を向上させ、学力の面で成績を30%上げる。
2、地域ボランティアを今までの2倍にし、地域社会への参加を促す。
3、地域のつながりや社会の助け合いにつながる効果をもたらす。
なぜこの事業に取り組むの?
【家庭環境による学力格差】
子どもの貧困問題のひとつとして、家庭環境により通常の学習進度に大きな格差が存在する場合が多く、その子に意欲や勉強への関心が見られない場合は学校での授業にも集中できず学習進度の差がますます広がってしまい、進学や社会に進んだ際にドロップアウトしてしまうという問題が生じています。したがって、家庭環境に依存することなく学習する習慣を身につけることが必要です。
平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)では、世帯所得が低いほど国語と算数の正答率が低いとの結果が得られています。
【ICT教育は、学習の効率的な定着をはかることができます。】
本事業は、タブレットを活用することで、つまづきを発見し、それに対応し、学生ボランティアが学習補助したり、タブレットを使用することですすんで自学に向かわせる意欲を起こしたり、遅れを出さないようにすることが可能です。
【未来の社会をデザインし変革改善していく学生ボランティアの力】
今後社会の変革を起こせる可能性のある学生がボランティアとして、社会的課題のある現場に出向き、自らの実感として課題を解決に向ける方策を考え、実践できるという点でも、学生の資質向上をすすめ、未来の社会をデザインしよりよい社会を作り得る可能性を秘めていると私たちは考えています。
【ICTで学習支援】
ゲーム性・反復性を兼ね備えた良質なコンテンツを持つアプリケーションで復習をすることによって、効果的に学習したものを身につける方法で、子どもたちに無理なく効率的に学習意欲の促進を目指しています。
子どもとボランティアが実際に向かい合って一緒に勉強することを重要視しています。
具体的な取組み内容は?
○かささぎ学習支援モデル1【児童養護施設での学習支援】
“できる”喜びを届けたい!
児童養護施設等にて、虐待を受けて保護された子どもたちなど、学習する環境が無い子ども達へ、ICTによる学習支援を行い、学力格差のない社会を目指しています。児童養護施設の子どもたちへアプリでの欠落箇所学習とその反復学習を行うとともに インターネットを使用することによって子どもたちへ学ぶことへの窓を開いていきます。今まで勉強する機会に恵まれなかった子どもたちの学習への意欲を育て、できる喜びを届けます。
○かささぎ学習支援モデル2【子ども食堂での学習支援】
各地の子ども食堂に出向き、学習支援活動を行っています。学校帰りの子どもたちへ宿題を済ませた後にタブレット学習を行うなど子どものやる気を育てた学習を行っています。特に貧困や子ども虐待を受けた子どもたちの学習環境は、一般家庭の子どもたちに比べて、学習の欠落箇所が多く振り返り学習が必要ですが、教科書の勉強と並行してタブレット学習を行うと従来の学習方法より学力の向上や学習する意欲が向上します。
○かささぎ学習支援モデル3【プログラミングで学習支援】
文部科学省より小学校段階におけるプログラミング教育を2020年度に必修化されるとの発表がありました。情報化が進む現代社会において、プログラミング教育の需要がますます高まっています。子供たちが将来社会で活躍できる力をつけていくことが重要です。「論理的思考力」や「問題解決能力」などの育成を目的とし プログラミングを身近に感じられるよう講座をしています。
2019/07 ボランティア募集開始
学習支援のボランティア、大学生、高専の学生
2019/07 ボランティア研修会①
長野市内
2019/09 児童養護施設、子ども食堂で学習支援活動(月2回×12回)
隔週土曜日2時間 定期的な学習支援を行う
2019/10 ボランティア交流会
東京の学生ボランティアと交流会を開く
2019/10 東京大学の学生がタブレットとスマートコーチを使用して行う
2019/11 Pepperと触れ合う
「Pepper」には子どもたちが楽しく学び、遊べるロボアプリが充実しており、Pepperを通じて子どもたちにワクワクするような未来体験を提供することで、多くの学びと笑顔をもたらすことができると考えている。
2020/01 ボランティア研修会②
長野市内で開催
2020/02 活動報告発表会
地域の方や自治体の方々をお呼びして、報告会を開催する
2020/03 活動報告書作成、ホームページで公開
報告書を諸関係団体に配布、WEB公開する
団体からのメッセージ
理事長 山越久美子
「ICTは学力向上に役立つ」、それは私の10年来教育現場でICT活用支援に取り組んてきた実感です。8年前に、偶然虐待を受けた子どもたちが保護されている一時保護所へ行きました。そこは、保護されているため学校へ通うことは出来ず十分な学習環境がありませんでした。iPadを使った学習支援をすること提案し学習ボランティアを募ったところ、東大生を中心とした学生が集まり毎週一度の学習支援が始まりました。施設の子どもたちは、それまでの家庭環境から習熟度は様々でしたが、一人一人に合わせた指導がICTでは可能であり、多くの子どもたちが学習支援日を待っていてくれるようになりました。私たちは彼らとの経験を全国の不遇な子どもたちへも伝えていきたいと思い、NPOとして活動を始めました。現在は、長野と東京の児童養護施設、子ども食堂を中心に活動しています。
今まで活動費は自費や助成金で賄ってきましたが、多くの子どもたちが楽しみにしているのに対し、訪問できる回数や時間に限界があります。私たちの活動や理念に賛同いただき、多くの皆様にご支援をお願いします。
理事 川村知也 (ボランティア学生)
銀のかささぎでは学生や社会人のボランティアの方々によって児童養護施設の子供達に学習支援を行なっています。毎回の活動では勉強の得意不得意に関わらず、全ての子供が積極的に楽しみながら学習をしています。ICTによって子供達が勉強に興味を持つ環境が構築されていることが大きな要因であると考えています。また子供達の学習が一層効果的に行われる様に、私達は日々創意工夫を凝らして活動に取り組んでいます。そして子供とボランティアの両者が前向きな姿勢で活動に望んでおり、両者間に強固な信頼関係が築かれている為、いつも笑顔がたえない賑やかな活動になっています。今後も子供達の将来に少しでも貢献できるように、頑張っていきたいです。
応援よろしくお願いします!
すべての子どもたちへ十分な教育と愛を届けたい。
児童養護施設、子ども食堂の子どもたちへの学習支援活動へぜひ皆さまのご支援をお願いします。銀のかささぎでは、いままでの紙ドリルでの学習とは違ったICT学習支援をしています。学習アプリで学習欠落箇所を見つけ、反復学習を行い、子どもたちへの学ぶことの窓を開いていきたいと考えています。
特に児童養護施設の子どもたちは普段ICT機器に触れることがありません。ボランティア学生のようなお兄さんやお姉さんも周りにいないので、訪問を指折りまっている状況です。
今までは、会費や助成金で賄ってきましたが、子どもたちへの学習支援は無料で行っているため、運営費が足りません。一人でも多くの子どもたちへ支援ができるように皆さまのご協力をお願いいたします。
報告書